[Tag] サスペンス

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『超能力カウンセラー アビー・クーパーの事件簿』ヴィクトリア・ローリー

期待しないで読んだら、意外なほど面白かったです。

超能力カウンセラー アビー・クーパーの事件簿超能力カウンセラー アビー・クーパーの事件簿
(2006/11/28)
ヴィクトリア・ローリー

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予知能力を使ってカウンセラーをしているアビーは31歳おひとり様。白馬の王子様を待ち望んでいるのに、彼女が超能力者だということを知ると男は逃げていってしまう。やっとお見合いサイトで見つけたイイ男、しかし彼は実は刑事さん。せっかく超能力で犯罪の手がかりを教えてあげたのに、「犯人しか知らない情報を知ってるなんて」と私を犯人扱い、あぁ、もう、男って、警察ってどうしていつもこうなの!恋するサイキックのドタバタ事件簿。
(「BOOK」データベースより)


プロのサイキック(超能力者)が主人公で、この安っぽい装丁と表紙。いかにもイロモノ・B級小説という感じなのですが、なかなかの拾い物でした。

連続殺人事件に巻き込まれていくサスペンスと、同じ事件を追う刑事との恋の駆け引きが両方一度に楽しめるストーリーで、そのどちらにも主人公アビーの特殊能力が遺憾なく発揮されています。
超能力を使うなんてチートもいいところですが、すぐに犯人がわかってしまうほど完璧でもなく、また現実主義で証拠がないと動けない警察との兼ね合いから、なかなか真相に辿りつけません。
そのあたりの葛藤を通して、サイキックならではの悩みなんかも伝わってきます。

翻訳も悪くなく、テンポよく読めますし、なによりアビーの言葉の使い方が面白くて。(全編通して彼女の一人称なのです。)
事件の担当刑事であるダッチとの軽口の応酬も楽しい。男女ペアで事件を解決していくような海外TVシリーズが好きな方なら、きっと気に入るはずです。
ダッチが、これまた魅力的なんですよ。海外作品に出てくるヒーローっていまひとつピンとこないことが多いのですが、彼はすごく好みです。あまりにも完璧すぎてロマンス小説くさいのがちょっとあれなんですけども。
他にも個性的なキャラクターが何人も出てきます。その中で特に面白いのが、アビーの姉キャット。彼女の24時間がどんななのか知りたい(笑)

私は霊能とか占いとかスピリチュアルなものに一切興味がなくて、一時期流行ったテレビ番組なんかも見たことがないです。でもフィクションなら案外楽しめるものだなーと思っていたら、訳者あとがきを読んでびっくり。アビーのモデルは作者のヴィクトリア・ローリー自身で、プロのサイキックなんだそうです。

本国では今度12作目が発売されるほどの人気シリーズのようですが、日本では出版の目処が立たなかったのか、これ一冊きり。
見覚えのないレーベルだなと思ったら、マンガ専門の出版社が翻訳小説部門に参入したということらしいです。それでこの表紙なわけね、と納得。小林ユミヲさんが悪いというわけではないけれど、これは売れないだろうな。。。
今もこのレーベルが存在しているのかすら怪しいですし、もう日本で続きが出ることはないでしょうね。シリーズものに手を出すなら、きちんと最後まで責任持ってほしいですよ、ほんとに(怒)
他の出版社が版権を買い直して最新作まで出版してくれると嬉しいんですけども。


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Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2014.01.19(Sun) PageTop

『ストロベリーナイト』誉田哲也

姫川玲子シリーズ、第一弾。
ドラマを先に観ているので、どうしてもそちらとの比較が多くなってしまうのはご了承ください。

ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)
(2008/09/09)
誉田 哲也

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溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは?クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。(「BOOK」データベースより)


今やっている連続ドラマではなく、その前のスペシャルドラマの原作ですね。
何度か出てくるグロテスクな描写は、かなりキツイです。普段は一字一句までしっかり読む方なんですが、犯人視点での詳細な描写は耐え切れず飛ばしてしまいました。

事件を捜査する過程で立ちふさがる敵は犯人だけではなく、共同捜査する他の刑事との攻防も見所のひとつ。そういう意味では警察小説としての面白さはよく出ていると思います。
ただ、主人公である玲子のキャラクターが、かなり微妙。捜査一課の女性警部補であるという矜持は、玲子が辛い過去を乗り越えるために必要だったもの。それはよくわかります。が、ちょっと驕りすぎです。勘が鋭く、自分がこれと睨んだものに突き進む姿勢は一見格好いいのですが、裏付け捜査がおざなりだったり、生理的に受け付けないという理由で先輩刑事に無礼な態度で接したり、社会人としてどうかと思う言動が多いので、それほど優秀な刑事とは思えないのです。あえて欠点の多い人間として描いているのかもしれませんが…。
それ以上に残念すぎたのが菊田。あまりの活躍しなさっぷりに愕然としました(笑)ライバルの井岡はなんだかんだで実は切れ者?というような片鱗を見せていたにかかわらず、菊田に関してはミスこそないものの活躍も皆無。恋愛下手でも仕事は出来るってところを見せて欲しかったなぁ。
ということで、このどうしようもない菊田を姫川班のエース&頼りになる先輩キャラに仕上げたドラマスタッフはGJ。もし原作のままだったら、連ドラまで観ようと思わなかったかも。西島秀俊さん演じるドラマの菊田、かなり素敵なんですもん。
ちなみに玲子は昔の松嶋菜々子さんがモデルだそうですが、竹内結子ちゃんで正解だと思います。(ビジュアルだけで松◯奈緒さんとかにならなくてよかった…)
ガンテツはドラマ版よりもはるかに人間味があり、かなりいい人に描かれていてビックリ。憎めないキャラなのはわかったけど、ガンテツパートは無駄に長かったです。姫川班の他の人たちなんか空気のような扱いだったのに(汗)
ガンテツに限らず、本筋と関係ないようなエピソードやセリフが多かった印象です。それが人物像を深めるというよりは、俗っぽさだけが際立っている気がして、好きになれませんでした。いずれにせよ、ストーリーやキャラクターの魅せ方としてはドラマの方の圧勝かなと思っています。

誉田哲也さんの本は何年か前に『武士道シックスティーン』を読んで以来。こちらも実写化されたりと人気ですよね。それなりに面白かった記憶はあるのですが、続編が出ても何故か読む気にはならず…この姫川シリーズもいまいち好きになりきれないというか。誉田さんの文章とはどうも相性がよくないみたいです。。
とはいえキャラクターに愛着も湧いてはいるので、もう少し追いかけてみようと思います。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:は行] | 2012.03.17(Sat) PageTop

『13階段』高野和明

死刑囚の冤罪を晴らすという困難な依頼を受けたのは、元刑務官と前科持ちの青年。処刑までの時間はあと僅か、二人は真実に辿りつけるのか。

13階段 (講談社文庫)13階段 (講談社文庫)
(2004/08/10)
高野 和明

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評判通りの面白さ。久しぶりに先が読めないドキドキ感を味わいました。
タイトルの「13階段」が、処刑場の俗称というだけでなく、様々なところで印象的に使われているのが上手いですね。
これがデビュー作だそうですが、二転三転するストーリーといい、かなりの力作であることは確かです。

死刑囚が主人公なのかと思っていたら、違いました。
刑務官として犯罪者たちと向き合ってきた南郷と、殺人罪で服役したのち仮釈放された三上純一という、正反対とも言える立場の二人を中心に話が進んでいきます。
南郷と純一の、適度に距離を置いてお互いを尊重しあう関係が心地よかったです。

主な謎は4つ。1つめは、死刑囚・樹原は無実なのか。2つめは、冤罪だとすると真犯人は誰か。3つめは、樹原を救いたいという依頼人は誰か。4つめは、純一の過去の家出事件で何があったのか。
南郷たちは2つめの謎を解明すべく調査をするわけです。ちょっと冤罪だって決め付けるのが早過ぎるのでは?とは思いましたが、依頼の趣旨からして、そこがブレると何もできなくなるからかなと納得しました。
これ以上の感想は・・・どう書いてもネタバレになっちゃいそうなので、追記に。

映画は未見です。
私が読んだのは文庫本の方で、解説が宮部みゆきだったんですが、そこで「映画化された『13階段』を高野さんは気に入ってなかった」とかなんとかぶっちゃけちゃってるのが、いろんな意味でドキドキしました…。映画化で散々痛い目を見ているはずの宮部さんが書いてるっていうのがまた(苦笑)

決して明るい話ではないですが、ところどころでクスっと笑えるようなくだりがあったりして、重いながらも読みやすかったです。
特に南郷兄弟のエピソードはお気に入り。お兄さんの飄々とした態度とセリフはよかったなぁ。
全員にとって大団円というわけにはいきませんでしたが、そこもまた現実の厳しさを象徴していて、なかなかの終わり方だったと思います。

※ここから先はネタバレです。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:た行] | 2011.07.29(Fri) PageTop

『文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉』ジャスパー・フォード

慌ただしい新婚生活を送るサーズデイに最大の危機が。

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉
(2004/09)
ジャスパー フォード

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前作以上に盛り上がるまでの過程が長いため何度か挫けそうになりましたが、どれも必要なエピソードのはずと自分に言い聞かせて読み進めました。しんどかっただけに後半で一気に真相が明らかになっていく爽快感は格別です。
このシリーズのスケールの大きさは認識していたつもりですが、今回で新たに投入された設定の数々は予想を上回るものでした。あまりにも大風呂敷を広げすぎて興醒めしてしまうのでは…という心配も杞憂に終わり、この不思議な世界をたっぷり楽しむことができました。

翻訳物なので仕方ないとはいえ、登場人物の話し方に違和感を感じるところがあるのがちょっと残念でしたが。副題も意味が通っていないですし。
こういう言葉遊びの多いものなんかは特に、原著で読んだら何倍も楽しめるのでしょうけどね。語学力の無さが悲しいです。。

物語の中に出てくる本の内容は知らなくても何とかついてはいけますが、『大いなる遺産』と『審判』は知っているとかなり面白いのではないかと思います。私は例のごとく未読でしたが…。役を演じていない時のミス・ハヴィシャムはかなり強烈なキャラクターだったので、ぜひオン/オフのギャップを見てみたいです。
新キャラのコーディーリアは”牛乳を腐らすほど服装のセンスが悪い”って設定が(笑)相棒ボーデンの天然っぷりも磨きがかかっておもしろいし、スパイクの彼女とのエピソードも笑わせてもらいました。

前作で未回収だった伏線はそのままだし(もはや回収はないのかも?)、サーズデイにとっての最大の問題は解決しないままだし、どうなっちゃうの!?というところで以下続刊。
すぐにでも続きを読みたいところですが、3作目は翻訳が出ているものの単行本はなく文庫版のみ、さらに4作目は未翻訳…と不安要素がたっぷり。
なんとなくヴィレッジブックスって簡単に打ち切ったりしそうだし…。出版社や訳者が変わってもいいから続き出してほしいところ。(株)魔法製作所シリーズを本国に先駆けて刊行した東京創元社のような心意気を!

Trackback [0] | Comment [2] | Category [作家別:海外] | 2011.05.09(Mon) PageTop

『箱庭図書館』乙一

読者からの投稿作を乙一がリメイク。異色の企画短篇集。

箱庭図書館箱庭図書館
(2011/03/25)
乙一

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完全オリジナル作品ではないということで、評価が分かれているようですね…。まぁこれはこれで、企画モノとしてはありなんじゃないでしょうか。

私にとっての乙一作品の魅力はやはり独創的な設定や展開なので、そこが他人任せなのは残念ではありますが、投稿作のどこをどう使うかを決めるセンス、欠点をカバーして作品として仕上げる能力は、さすがだなと思いました。
元の作品は「オツイチ小説再生工場」のときに読んでみたのですが、どれも最後まで読みきるのはしんどかった記憶があるので…。プロとアマの差は大きいです。
あとがきに書かれているリメイクポイントや、ビフォア/アフターで読み比べてみると、よくわかると思います。

単純に読み物として面白かったかと聞かれると、普通…なんですけどね。いつものクオリティを期待して読んだ人は、ちょっと肩すかしを食らうかもしれません。
私は「ホワイト・ステップ」と「青春絶縁体」が好きでした。どちらも会話のシーンが秀逸です。


リメイク前の投稿作は下記のサイトで読めますよ。

箱庭図書館 特設サイト  http://renzaburo.jp/8528/

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:あ行] | 2011.04.22(Fri) PageTop


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