[Category] 作家別:さ行

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『ホリデー・イン』坂木司

これを読んだら前の2冊も読み返したくなりました。

ホリデー・インホリデー・イン
(2014/05/27)
坂木 司

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それぞれの夜。それぞれの朝。人気『ホリデー』シリーズから初のスピンアウト短編集。扉を開けて、彼らは出会った―。
(「BOOK」データベースより)


ホリデーシリーズ既刊の感想はこちら。
『ワーキング・ホリデー』
『ウィンター・ホリデー』

最初の4編(ジャスミン、大東、雪夜、ナナ)は、彼らのちょっと意外な一面が見れて、キャラクターの深みが増した気がします。
ナナの話は、話し口調なのがちょっと苦手でしたが…。
その後どうなったか気になるような終わり方はわざとなのかな。

進のと最後のジャスミンの話は、シリーズ本編の裏話になっていて、このシリーズのファンには嬉しい!
ただ、大和の写真を見つけてから店に会いに来るまでの流れが『ワーキング・ホリデー』に書かれているのと全然違うんです。

写真は母子手帳の「お父さん」のページに挟んであった
→ ケースの中に封筒があった

お母さんは最初は誤魔化していて、祖父母に問い詰めた
→ わりとすぐに認めた?

大和の実家に電話したのは進
→ 由希子が電話した

いくらなんでも矛盾しすぎですよね?
雑誌掲載の時も気になっていて、単行本化で修正が入るかと思ったらそのままでした。
誰も気付かなかったとは思えないのだけど、なんでだろう…。

映画は観ていません。吉本だしEXILEだしでなんだか観る気がしなくて。
でも評判はわりとよさそうなんですよね。
原作とは別物として(なんといってもジャスミン役がゴリですから)観てみるのもいいかもしれないなぁとあとがきを読んで思いました。

Trackback [1] | Comment [1] | Category [作家別:さ行] | 2014.10.26(Sun) PageTop

『フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン(8)』小路幸也

ようやく単行本化されました。メインキャラそれぞれの出会いを切り取った短編集。

フロム・ミー・トゥ・ユー (8) (東京バンドワゴン)フロム・ミー・トゥ・ユー (8) (東京バンドワゴン)
(2013/04/26)
小路 幸也

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堀田家随一のイケメン、青の出生の秘密とは?(「紺に交われば青くなる」)、藤島社長と堀田家の初めての出会いとは?(「縁もたけなわ味なもの」)、地味な紺が、亜美を射止めたきっかけは?(「愛の花咲くこともある」)。老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家があふれる人情で解決する人気シリーズ第8弾、番外編。知られざるエピソードが満載。書き下ろし3編を含む全11編。(「BOOK」データベースより)


だいぶ長い付き合いになってきました《東京バンドワゴン》シリーズ。その8作目になります。
これまでの7作は毎年春に書き下ろしで出版されてきましたが、今作はWebや雑誌に載った短編をまとめたもの(書き下ろしも3編あり)。何本かは既に読んでいました。

語り手はサチではなく、持ち回りです。
紺、すずみ、木島、亜美、藤島、秋実、青、研人、真奈美、コウ、サチの順で、時系列はバラバラ。
初めて出会った時のエピソードが多いのと、掲載当時と最新作とでは状況が変わっていたりするので、「ん?この時は花陽はまだ小学生??」「あの人とあの人はどうなってたっけ?」など、読んでいて混乱することもしばしば。
できればもう2、3年早く出して欲しかったなー(苦笑)
本編でモヤッとしていた部分の補完にもなっていて、シリーズを読んできた人なら楽しめる内容だと思います。
青とすずみちゃんなんて、たいして付き合ってもないのにいきなり結婚したイメージだったので、これを読んでちょっと安心しました。
でも青の元カノと真奈美さんの元カレって誰なんでしたっけ。記憶にないけど既に書かれているのか、これから明かされるのか?真奈美さんはかなり酷い別れ方をしたみたいなので、相手は青ではないと思いますが。
過去のエピソードをかなり忘れてしまっているので(木島さんはかすかに覚えている程度、峰子さんなんて全く思い出せず…)、そろそろネタバレ人物相関図&エピソード表を誰か作ってくれないかしら。

ドラマ化が決定しましたね。
そもそもがホームドラマへのオマージュ作品ですから、当然といえば当然の流れでしょうね。むしろ今の原作ものブームからいえば遅いくらいかも。
今のところ、亀梨和也(=青)主演ということしか発表されていないですが、他のキャストはどうなるのか気になります。特に、モデルがバレバレな我南人と池沢さんあたり…まさかその当人がやるってことはない気がするので。
青が主役、というのはいいと思いますよ。やっぱりテレビなので、若いイケメンが中心になるのは世の習いですね。亀梨くんにも賛否両論あるようですが、わりと家庭的な人みたいなのでいいんじゃないでしょうか。
そこまで思い入れのある原作ではないから心が広いのかもしれない(笑)

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:さ行] | 2013.07.10(Wed) PageTop

『レディ・マドンナ 東京バンドワゴン(7)』小路幸也

今作のテーマは、女性の強かさ、かな。


レディ・マドンナ 東京バンドワゴンレディ・マドンナ 東京バンドワゴン
(2012/04/26)
小路 幸也

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齢八十を越えてもなお堀田家の大黒柱として、古書店“東京バンドワゴン”を切り盛りする勘一。そんな勘一をお目当てに通ってくる女性が現れて、一家は色めき立つ。しかし、その出会いが思わぬ家族の秘密を連れてくる…。さらに、蔵から大事な稀覯本が盗み出されて、店は大混乱。次々に新たな謎が舞い込む堀田家を救うキーワードは「母の愛」。女性のパワーで家族の絆を結び直す、待望の最新作。(「BOOK」データベースより)


毎春1冊ずつ刊行されて(読むのはいつも夏以降ですが)、もう7冊目なんですね。新作が出るたび、1年て早いなぁ…と思わずにはいられません。
サチさんの優しい語り口につられてスルッと一気に読み終わってしまうのもいつものことです。

1作目で小学生だった花陽は高校生になり、かんなと鈴花は3才になりました。研人も中学生になってからは紺のことを”親父”なんて呼び始めたようです。なんだかムズ痒い(笑)
子供たちが大きくなると同時に高年齢化の進む堀田家とその周辺ですが、勘一じいちゃんを筆頭にまだまだお元気な様子で安心しました。

今回、新しい人達が何人も登場しました(もしかしたら再登場の人もいるかも。私が覚えていないだけで…)。
これ以上準レギュラーが増えると本当に収拾つかなくなる気がするんですけど、いざという時に助けとなるのは人と人との繋がりですからね。今回も中川さんの為に集まったり、冬編で登場した三石君が秋編で手伝ってくれたり、縁て大事だなぁと。
龍哉さんが研人に話したお母様のセリフも良かったな〜。ただ龍哉さん親子の話は、最後にどーんと落とされるのがあれなんだけど…くるみさんの事情もそうだし、ああいう設定にする必要が本当にあったのかしらね。
勘一の「何せややこしい事情のオンパレードみたいな家ですからな」って、ほんとだよ(苦笑)表向きはほのぼのホームドラマだけど、かなーりドロドロですからね。愛人設定とか多すぎ。
このシリーズに限らず、小路さんの本に出てくる男って不倫率高い気が…;恋人期間を経ない結婚にも毎度違和感を感じつつ、中年男性ならではの恋愛観・結婚観という感じで受け止めています。女性の作家が書いたとしたら、絶対こうはならないでしょうね。

巻を重ねるごとにカップルが急増しているこのシリーズ、毎回誰かしら結婚したり出産したりとおめでたい話題も尽きません。
今回は修平くんの結婚と、真奈美さんの出産でした。コウさんの本名…おもしろすぎ(笑)来年あたり、青とすずみちゃんのところに二人目とかありそうですよね。
藤島さんは特に進展なし…堀田家の女性にモテるとか自分で言っちゃう藤島さん、昔に比べて開き直ってきたな〜(笑)ここまでくると本当に花陽と!?という気がしてきますが、それはそれで複雑な気分。
かんな・鈴花も花陽と同じくイケメン好きなようで、青や藤島さんに懐いてます。私は紺ちゃん好きなんだけどなー。自分で影薄いの自覚しちゃってるところも含めて(笑)
そうそう、キレた亜美さん格好良かったです!意外な特技披露でした。我南人を認めない奴は音楽をやる資格ないみたいな言い回しは正直どうよ、と思いましたが(私が我南人を好きになれないので余計に)。
紺と亜美さんの出会いは、以前レンザブローで連載していた番外編にありましたね。そろそろ書籍化してくれないかなぁ。

まったくの余談ですが。
高校生の頃に友達とビートルズでどの曲が一番好きかという話をしていて、私がなんとなく「Lady Madonna」を挙げたところ、なかなか渋いね〜と言われたんですが、彼女の「Lucy in the Sky with Diamonds」の方がよっぽど渋いよ、と思ったのを思い出しました(笑)
さすがに「ルーシー…」が本のタイトルになることはないだろう…。

※同シリーズで過去に書いた感想はこちら↓
4作目『マイ・ブルー・ヘブン』
5作目『オール・マイ・ラビング』
6作目『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ』

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:さ行] | 2012.06.27(Wed) PageTop

『ウィンター・ホリデー』坂木司

待望の『ワーキング・ホリデー』続編!前作同様、笑って泣いて心があったかくなる1冊でした。

ウィンター・ホリデーウィンター・ホリデー
(2012/01)
坂木 司

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元ヤン元ホストで今は宅配便の配達員をやっている大和と、夏に出会ったばかりの息子・進の冬休み。
付き合い始めのカップルかとつっこみたくなるほどの(実際つっこんでるけど)初々しい二人です。夏の間に絆を深めたつもりでも、普段は別々に暮らす親子には、なにかと不安や焦りがつきまといます。夏休みという期間限定の色が濃かった前作と比べ、より自然な繋がりに移行しつつあるのが今作の見所。
仕事面では繁忙期のようで、ハチさん便での仕事も板についてきたとはいえ、冬を越すのは初めて。クリスマス、年越し、バレンタインとイベント絡みのトラブルが続出で、お仕事小説としても楽しめました。

ハチさん便やホスト時代の仲間たちは相変わらず濃くて楽しいです。そして大和の心の中のつっこみがおもしろい。
新入りの大東は最初こそイライラしましたが、最後の方ではなかなか気が利くようになってきました。(でも年末年始だけのバイトだった筈なんだけど??)
もう一人今回から登場して盛り上げてくれたのが、進の幼なじみコウタ。なんだろう…ものすごく残念な子なんだけど(笑)あいくるしいな~ってグリグリしたくなる感じ。
そして前回ほとんど出番のなかった由希子は、人となりがだいぶ見えてきました。大和もそうだけど、よその子を呼び捨てしたりがつんと説教する大人ってなんか好きです。あと子供たちが「大和さん」て呼んでるのもちょっとツボなんですよね~。

編集のチェックミスなのか、大東との出会いシーンで北海道を沖縄と書かれていたのには苦笑い。増刷分からは修正されるでしょうか。他にもいくつか気になる点があったんですが(年末の日数とか、位置関係とか)まぁいいか(^^;
最後、由希子とコウタがそのまま消えちゃったのもあれ?と思ったのですが、これはそういうものだったみたいですね。なんか違和感がありましたが。

だいぶ距離が近づいたとはいえ、まだまだ出来たての親子。再会した由希子とのその後も気になるし、続編また書いてほしいです。このまますんなりハッピーエンドとはいかなさそうですしね。進に運命預けるのもいいけど、そこに自分の意思があるってことはもう少し主張してほしかったな。
ただただ楽しいだけでなく、時々ピッと背筋を伸ばしたくなるジャスミンの一言があったり、それぞれの抱える苦い現実が垣間見えたり、というのもこのシリーズの魅力。
ということで、続編に期待!です。

Trackback [1] | Comment [2] | Category [作家別:さ行] | 2012.02.24(Fri) PageTop

『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン(6)』小路幸也

毎年のお楽しみ、堀田家ホームドラマ第六弾。

オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴンオブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン
(2011/04/26)
小路 幸也

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恒例のビートルズ・ナンバーからのタイトル、今回は意外なところをもってきたなと思ったけれど。意味するところは”life goes on"というわけで、実はものすごく内容にぴったりなのでした。
増え続ける登場人物に混乱しがちなこのシリーズですが、今回は新しい人はあまり出ず。その代わり以前に出た人の再登場が多かったです。復習テストみたいな…1作目や番外編からなんて、難易度高すぎです(汗)そろそろ最初から読み返さないと駄目だなぁ。

今回はいつも以上に慌ただしかった気がします。
堀田家家訓に則り、ちょっとした謎から大小様々な騒動、けっこう重めの事件にいたるまで、勘一や我南人が解決していくわけですが、いくらなんでも同時にいろんなことが起こりすぎ!その関係ない出来事がいい方向に作用して、結果オーライなんですけどね。

新鮮だったのは、けっこうリアルなお金の話が出てきたこと。これまでも家が狭いとかお金がかかるとかで頭を抱えてる描写はありましたけど、なんだかんだで上手くいきましたって雰囲気だったじゃないですか。まぁ今回もそれに近いといえば近いんですが、それなりに考えてるってわかってよかったです。
でも実際はどうなんでしょうね~二世帯以上で一緒に暮らしてる場合のお財布事情って。こんなふうに一切もめないってあり得ない気がします。そういうドロドロがないから安心して読めるっていうのはありますよね。

最後の藤島さんの件は、勘一がそこまで決めるのはどうなのという気はしました。基本的なところは好きなのに、ところどころで感覚のズレを感じるのがこのシリーズの残念なところ。
永坂さん達と真奈美さん達で合同結婚式をする意味がいまだによくわかりませんし…。違和感感じてるのって私だけ??

研人はもう将来が楽しみすぎますね!次は花陽が高校生ですし、また色々と波乱がありそうです。藤島さんとの線が完全に消えてないっていうのがどうなのか…。普通に高校生の彼氏とか作って欲しいんですけど。
そういえば研人も花陽もipodや携帯を持ってるんですよね。大家族で暮らして昔ながらの生活のように見えるけど、新しいものも自然に生活に馴染んでいるのが、なんだかいいなぁと思いました。

そろそろ番外編をまとめたものが出るかと思っていたんですが、まだみたいです。
本編でみんなが成長していく姿もいいですが、たまに出てくる昔の話も読んでみたいんだけどなぁ。特に、秋実さんが亡くなって亜美さん主導のもとカフェを始めた頃の話など。。
いずれにせよ出るのは来年の春でしょうから、楽しみにに待ちたいと思います。

「古い舟を動かせるのは古い水夫じゃない」と歌っていたのは吉田拓郎ですね。「イメージの詩」好きです。たまに聴きたくなります。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:さ行] | 2011.08.28(Sun) PageTop


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