[Category] 作家別:アンソロジー


『蝦蟇倉市事件2』

豪華競作アンソロジー第二弾です。第一弾はこちら

蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)
(2010/02/24)
秋月 涼介北山 猛邦

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これで地図に載ってる所は全部出てきたし、2巻で終了ですかね。
前作で蝦蟇倉市の概要はほぼ固まってしまったようで、新しい設定が出てこなかったのが残念でした。

収録作品は以下の通り(収録順)。米澤さん以外は初めて読む作家さんでした。

北山猛邦「さくら炎上」
桜坂洋「毒入りローストビーフ事件」
村崎友「密室の本 ―真知博士 五十番目の事件」
越谷オサム「観客席からの眺め」
秋月涼介「消えた左腕事件」
米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」

今回はどれもこれも似たようなテイストの作品ばかりで、正直言ってあまりおもしろくなかったです。狙ってそうしたのか、たまたまそうなったのかは知りませんが。なかなか気が乗らなくて、全部読むのに1週間もかかってしまいました。
良かったのは最初と最後の2作品くらいです。
北山猛邦「さくら炎上」は、読みながらゾクゾクしました。陽子の人物像をもう少し掘り下げて書かれてあるともっとよかったかな。
米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」は、『さよなら妖精』のスピンオフですね。ちょっと苦手な作品だったこともあり、ほとんど覚えていないんですが;これ単体で読んでも十分おもしろかったです。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:アンソロジー] | 2010.06.17(Thu) PageTop

『ポーカーはやめられない ポーカー・ミステリ書下ろし傑作選』

共通点はポーカーという、ありそうでなかったアンソロジーです。

ポーカーはやめられない ポーカー・ミステリ書下ろし傑作選 (ランダムハウス講談社文庫)ポーカーはやめられない ポーカー・ミステリ書下ろし傑作選 (ランダムハウス講談社文庫)
(2010/03/11)
オットー ペンズラー

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きっかけは『マルドゥック・スクランブル』で、カード・ギャンブルを題材にしたものを読みたいなーと探してみたところ、この本をみつけました。同じテーマのアンソロジーは他にないそうです。

ポーカーそのものというより、その中毒性やブラフのテクニックなどを使った作品が多く、期待していたような内容とは違いましたが、とてもおもしろく読みました。私は詳しくないのですが、有名なミステリ作家ばかりだそうで、シリーズものの主人公が登場したりもしています。
以下、作品ごとの感想を。

ミスター・ミドルマン ウォルター・モズリイ
運び屋マスターが好きでした。師であるクロウとの信頼関係もいいなぁ。
この人たちの話もっと読みたいのに、シリーズものではなさそうで残念。

突風 ジェフリー・ディーヴァー
最初はどういう話になるのか想像がつかないですが、途中から俄然おもしろくなります。
主人公の奥さんが素敵でした。

一ドルのジャックポット マイクル・コナリー
ハリー・ボッシュが主人公のシリーズらしいです。
このハリーがめちゃくちゃかっこよくて、他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。

ストリップ・ポーカー ジョイス・キャロル・オーツ
あんまり好きじゃなかったです…。

元手 サム・ヒル
これってミステリかなぁ?^^;
落ちぶれてもプロらしく振る舞う主人公がいい味出しています。

ポーカーはやめられない パーネル・ホール
殺人事件が起こっているのにポーカーを続けようとする男達…このタイトルいいですね。
シリーズもののようですが、あまり興味はひかれず。

ヴィクトリア修道会 ルーパート・ホームズ
大手テレビ局に転職したばかりの男が誘われた、ポーカー大会の目的とは。
男性と女性では感想が違いそうですね。

イーストヴェイル・レディーズ・ポーカー・サークル ピーター・ロビンスン
これもシリーズものかな?まわりが女性刑事ばかりというのは理由があるのないのか。
あまりミステリの醍醐味はなかったかも。

ソフィアの信条 ローラ・リップマン
こういう痛い話、だめですねぇ。

お遊びポーカー ジョン・レスクワ
夢の内容から昔の事件を紐解いていく、という設定があまり活かされていないような。

朝のバスに乗りそこねて ロレンゾ・カルカテラ
最愛の妻を亡くした男がポーカー仲間の中にいる犯人を探す話で、むなしい結末が印象的です。
なんでこのタイトルなんだろう…。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:アンソロジー] | 2010.05.06(Thu) PageTop

『蝦蟇倉市事件1』

架空の市を舞台にしたミステリ作家の豪華競作アンソロジー。

蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
(2010/01/27)
道尾 秀介伊坂 幸太郎

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収録されている5編は、蝦蟇倉市という共通点こそあれど、それぞれ全く異なるタイプの作品で、想像以上に楽しめました。作品ごとにいろいろな設定が付加されていって、蝦蟇倉市がどんどんとんでもない街になっていくのもおもしろかったです。ありえないんだけど、それすらも楽しんでしまえる雰囲気があって。
それぞれの話は独立していますが、ちらっと他の話のことが触れられたりもしているので、収録順に読むのが無難かも。特に最初の2編は絶対にこの順番で!思いっきりネタバレしちゃっていますので^^;

道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」
この手のトリックはわりと見抜く方なんですが、今回はすっかり騙されました。いくつか引っかかる点があっただけに、ちょっと悔しい。
最初を飾る作品だけあって、至極真っ当なミステリでした。おもしろかったです。

伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」
タイトルの駄洒落はどうかと思うけど、伊坂さんらしいクールな作品でした。他作品とのリンクのさせ方が一番おもしろかったのがこれ。そう来たかー!と(笑)

大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」
こういうのを本格派というのかな?(詳しくないのでよくわからない) あまりに手が込みすぎてギャグっぽくも感じましたが…。蝦蟇倉市ではあまりにも不可能犯罪が多いため、警察に専門部署ができた、って設定がすごい。

福田栄一「大黒天」
事件そのものよりも、姉弟が祖父母のために駆け回る姿にほっこり。他が濃い話ばかりなので地味な印象だけど、本全体のバランスとしてはいいと思います。どうせなら相互リンクして稲垣さんに相談に行ったって描写があるとおもしろかったかな。

伯方雪日「Gカップ・フェイント」
これは…バカミスと呼んだら失礼?(笑)まさかとは思うけど、と考えた内容が真相だったので、唖然としてしまいました。でもなんか憎めない。。大体ドラマ33分探偵の六郎君が考えるような内容です(笑)主人公のお父さんがいいキャラでした。

既に第二弾も発売されていますね。図書館の予約待ち中です。
1巻と2巻の表紙を並べると、ある秘密が!?という話ですが、どうもカバーを外さないとわからないらしく…また、2巻の帯には特設サイトのパスワードが載っているとのことですが、どちらも図書館本じゃ見られない;出版社が本を売るための苦肉の策ですかね。。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:アンソロジー] | 2010.04.28(Wed) PageTop

『短篇ベストコレクション 現代の小説2009』

ベストコレクションの名の通り、錚々たる顔ぶれです。

短篇ベストコレクション―現代の小説〈2009〉 (徳間文庫)短篇ベストコレクション―現代の小説〈2009〉 (徳間文庫)
(2009/06/05)
日本文藝家協会

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あるテーマに沿って編集されたアンソロジーとは違い、ここに収録されているものは”2008年に雑誌掲載された作品”という括りしかありません。だから読んでみるまでどんな話なのかまったくわからないところが、おもしろさの1つです。
全体を通してみると、途中もしくは最後にどきっとさせられる展開の話が多かった気がします。

『琥珀』浅田次郎
ほんの数ページでぐいぐい惹き込まれ、さすが人気作家は違うなぁと思いました。
刑事に起こる心境の変化の理由がちょっとわかりずらかったのが残念。

『明るい農村』高村薫
決して好きなタイプの話ではないのに、なぜか強烈に印象に残っています…。

『豆を煮る男』森絵都
短篇だから書ける話ですね。嫌いじゃないです。でも最後のオチは安易すぎるかな。

『明日を笑え』小路幸也
ドリフのわかる年代でよかった(笑)小路さんらしいお話でした。

『冤罪』今野敏
いま大人気の今野さんですが、読むのは初めてです。
おもしろかった!たぶん何かのシリーズのスピンオフなんだろうけど、わからないのが悔しい。

『トキノフウセンカズラ』藤田雅矢
SFにしてはかなり地味な作品でしたが、発想が新鮮でおもしろかったです。

『検問』伊坂幸太郎
これが一番の目当てだったのですが、まぁ可もなく不可もなく。
伊坂さんに関しては、そもそもハードルが上がりすぎているので…。

『ジョーカーの徹夜仕事』大沢在昌
これ好きでした。ジョーカーはシリーズものらしく、他作品も読んでみたいです。

特に印象に残っているものをあげてみました。


Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:アンソロジー] | 2010.01.17(Sun) PageTop

『Sweet Blue Age』

執筆陣は角田光代、有川浩、坂木司、桜庭一樹、日向蓬、三羽省吾、森見登美彦、とかなり贅沢な1冊。

Sweet Blue AgeSweet Blue Age
(2006/02/21)
有川 浩角田 光代

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アンソロジーを読む目的として、好きな作家目当てでと、新しい作家との出会いを求めてと、大きく2つあると思うのですが、私の場合は圧倒的に前者が多くて、ついでに気になってた未読作家の作風をチェックしたり、思わぬ掘り出し物を発見できれば儲けものという感じです。
でも今回はめずらしく完全にお試しモード。森見さん以外は、意外にも初めて読む作家さんなのでした。
思えばこの本はこれまで何度か候補にあがったものの、恋愛ものはちょっとなぁとスルーしていたのですよ。実際は恋愛というより青春もので、勝手に誤解してます(笑)タイトルからわかりそうなものなのに…。もっと早く読んでおけばよかった~!

『あの八月の』角田光代
おもしろかったけど、痛い。。過去を振り返って、というスタイルだったからまだ耐えられたけど、そうじゃなかったらちょっと生々しすぎて。
別れた本人たちよりも周りの友達の方が悲しむ、という状況はわかるなぁ。

『クジラの彼』有川浩
今回の一番の目的が、この有川浩さん。
図書館シリーズが気になるけど、図書館で借りて読むには予約待ちがすごいし、買って読むには作風が知りたいなーと思って。
ベタ甘恋愛小説と聞いて不安だったけど、気に入りました。すぐ後にこの話が入った単行本を読んだので、感想は後日あらためて。

『涙の匂い』日向蓬
この方だけは名前を聞くのも初めてでした。
ちょっとせつない話だけど、慣れない田舎でひねくれるでもなく馴染んでいく女の子がいい感じ。
田んぼだったりストーブだったり冷たい空気だったり、読んでていろんな匂いを感じるようなお話でした。

『ニート・ニート・ニート』三羽省吾
最近特に気になっていた作家の一人。こんな作風かな?と想像していたら、だいたいイメージ通りでした。そのうち他のも読んでみたい。
でもこの話に出てくる悪事の数々は、あんまり笑えないかも…。

『ホテルジューシー』坂木司
坂木司さんて、こういう話書くんですね。全然誤解してました。
連作短編の一話目ってことで、この話だけでは良いとも悪いともいえないかな。そのうち続き読もうっと。沖縄独特のゆるい空気感が出ていて、休みの日にまったり読むのによさそう。

『辻斬りのように』桜庭一樹
こういう機会でもないと自分からは手に取らないタイプの作家さん。でも流石というか、けっこう引き込まれてしまいました。
ナナカマドってそんなタイトルの本出てなかったっけ?と思ったら、その中の一編だったみたい。

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
今回は時間がなくて読まなかったんだけど、この話を含む単行本は私が森見さんにハマるきっかけになった一冊。大好きです!

Tag 青春
Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:アンソロジー] | 2008.08.23(Sat) PageTop


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