[Archive] 2010年05月

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2010年5月に読んだ本

今月は9冊+α(再読もろもろ)。

『ポーカーはやめられない ポーカー・ミステリ書下ろし傑作選』
『フルタイムライフ』柴崎友香
『風流冷飯伝』米村圭伍
『ダイヤモンドブラザーズ〈ケース3〉逆転のオークション』アンソニー・ホロヴィッツ
『きりこについて』西加奈子
『チーム・バチスタの栄光』海堂尊
『ダイヤモンドブラザーズ〈ケース4〉空とぶフランス菓子』アンソニー・ホロヴィッツ
『ダイヤモンドブラザーズ〈ケース5〉禁断のクロコダイル』アンソニー・ホロヴィッツ

『退屈姫君伝』米村圭伍

シリーズものが多かったおかげで、勢い良く読めました。
また、柴崎友香さん、米村圭伍さん、西加奈子さん、海堂尊さん、と初めての作家さんばかりで楽しかったです。

再読本は、坂木司『ワーキング・ホリデー』、本多孝好『MOMENT』、金城一紀『SP』など。
『ワーキング・ホリデー』は続編の連載が再開したようだし、知らない間にコミカライズもされていてびっくり。いよいよドラマ化される日も近いのでは。大和役はTOKIO長瀬か成宮あたりでしょうな。個人的には玉鉄でどうかしらと思ってます。雪夜は徳山秀典(インディゴの空也さん)以外思いつきません(笑)
『MOMENT』は続編の『WILL』を読むための復習のつもりでしたが、まだまだ予約の順番が回ってきそうにないので半分読んで中断^^;
『SP』はドラマを観つつパラパラと。金城さんの作品は好きですが、これとかブログを読むかぎりでは金城さん本人はちょっと苦手かも。。

そろそろ梅雨が始まります。ますます家に籠って読書三昧になりそう。そのかわり図書館に行くのは億劫ですけどね;

Trackback [0] | Comment [0] | Category [まとめ] | 2010.05.31(Mon) PageTop

『退屈姫君伝』米村圭伍

風見藩がまたしても改易の危機に。なんとか阻止すべく藩主の新妻めだか姫が奮闘します。

退屈姫君伝退屈姫君伝
(2000/04)
米村 圭伍

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『風流冷飯伝』と同じく風見藩にまつわる話ですが、今回は江戸藩邸が舞台となります。
前作がかなりおもしろかったので期待して読みましたが、キャラクターもエピソードも期待通り!あまりのおもしろさに一晩で読んでしまいました。これ単独でも十分楽しめますが、前作とあわせて読むとさらに楽しいです。

おてんばな姫君というと、あんみつ姫あたりを思い出しますが、主人公めだか姫は、姫とは名ばかりのれっきとした人妻なんです。しかも小藩とはいえ藩主の正妻。そんな身分でありながら、足袋裸足で庭に出たり、腰元姿で冒険に出かけたり…。ついには風見藩を改易に追い込もうとする田沼意次と対決することに。
持ち前の行動力と遊び心で窮地を脱していく姫君が頼もしいです。姫を助ける仲間は、口の悪いくノ一、冷飯食いの若君、ちょっと残念な御庭番(あの人です 笑)とバラエティに富んでいるし、その他の登場人物たちも皆くせ者ぞろいで楽しい!めだかの父なんて粋すぎます。
また、退屈しのぎに屋敷に伝わる六不思議を解いていくうちに、めだかにもだんだん風見藩のことがわかってくるのですが、それは前作で一八が辿り着いた結論と通じるものがあり、ますますこの貧乏藩のことが好きになってしまいました。それにしても参番の種明かしには笑いました。

この後も退屈姫君シリーズとして何冊か出ていますが、続編はすべて文庫書き下ろし。なんでだろう?と思っていたら、どうも最初はシリーズ化の予定はなかったらしく、『風流冷飯伝』『退屈姫君伝』『錦絵双花伝(文庫版は『面影小町伝』に改題)』という3部作の1つだったようです。
というわけで、退屈姫君シリーズを制覇する予定でしたが、次は順番通り『錦絵双花伝』を読むことにします。こちらはお仙ちゃんが主役だとか。それはそれで楽しそうです。

※2010.6.5 追記
三部作という括りでは次は『錦絵双花伝』なのですが、風見藩シリーズとしては『退屈姫君 海を渡る』が続編になります。『風流冷飯伝』『退屈姫君伝』のようなおもしろさを味わいたいのであれば、そちらに進む方が賢明です。
『錦絵双花伝』を読んだところ、前2作とのあまりの違いに戸惑いました。こちらは別物として楽しむのがいいと思います。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:や行] | 2010.05.30(Sun) PageTop

ダイヤモンドブラザーズ〈4〉〈5〉

シリーズ全5巻、読み終わりました。

ダイヤモンドブラザーズ〈ケース4〉空とぶフランス菓子ダイヤモンドブラザーズ〈ケース4〉空とぶフランス菓子
(2009/03)
アンソニー ホロヴィッツ

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ダイヤモンドブラザーズ〈ケース5〉禁断のクロコダイルダイヤモンドブラザーズ〈ケース5〉禁断のクロコダイル
(2009/03)
アンソニー ホロヴィッツ

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2冊まとめて書くあたりがやる気なくてすみません;でも作者もそんな感じがするのは気のせいでしょうか。
これまでの長編3作とは違い、4巻と5巻はそれぞれ中編が2つずつ収められています。ニック達が次々と窮地に陥っていく展開はいつも通りですが、長さが半分になっているため、いつも以上に雑な印象を受けました。意味ありげな描写がスルーされたまま終わったり、ニックとティムの年齢を間違えてたり…。でも4巻の2つめの話はけっこうおもしろかったです。
また、4人の訳者がそれぞれ1編ずつ翻訳する”競訳”企画をやってみたらしいのですが、その中の1つがひどかった;これまでニックはティムのことを「兄さん」て呼んでたのに、いきなり「兄き」になってるんです。せめて呼び名は統一してくれないと。

それにしても、いい年して弟に寝かしつけてもらう兄ってどうなの(笑)このシリーズを楽しめるかどうかは、この兄弟のキャラクターを許容できるかどうかにかかっていますね^^;

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2010.05.29(Sat) PageTop

『チーム・バチスタの栄光』海堂尊

ようやく読みました。変わり者コンビが医療現場の謎を解くミステリシリーズの第一弾です。

チーム・バチスタの栄光チーム・バチスタの栄光
(2006/01)
海堂 尊

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万年講師の田口は、病院長からからとんでもない依頼を受ける。それはバチスタ手術で連続して起こった術中死の原因を探ること。たまたま偶然が重なっただけか、医療ミスか、それとも故意による殺人か!?
…と、ここまでなら真面目な医療系ミステリになりそうな内容です。ところがこのシリーズが一味違うのは、そこに濃ゆ~いキャラクターを絡めたところ。

映画化されドラマ化されても必死に情報を入れないようにしていたおかげで、真相に辿り着くまで存分にミステリの醍醐味を味わうことができました。おもしろかったです。
大学病院の仕組みがさっぱりわからず、医局って何?肩書きが講師って??と戸惑うことが多かったのですが、まぁなんとかなりました。手術のシーン等で専門用語が飛び交っているわりには、テンポよく読めたかなと思います。デビュー作だからか文章がたまに迷走気味なところもありましたが、全体としてわかりやすく読みやすかったです。

何よりキャラクタ造形がうまいのが人気の秘訣でしょうね。
おそらく一番人気は、中盤から登場する厚労省の問題児・白鳥だと思われます。まったく人の目を気にしない変人であり、天才でもある白鳥の存在。こういう飛び道具はずるいよなぁと思いつつ、彼がいなかったら最後まで話を引っぱっていけたかどうか、というのも事実。なんだかんだいって彼の活躍を期待してしまっています。
でも私は田口を推したい!こういう主人公、好きなんです。めんどくさがりで普段はやる気ないんだけど、やることはきっちりやる、みたいな。白鳥ほどではないにしろ、変わってるとも思うし。
映画版では田口が竹内結子なのですよね。それはそれで別の魅力があるのかもしれないけど、でもやっぱり田口にはそれなりに酸いも甘いも噛み分けた年齢の男性でいてほしかったなぁと。まぁ映画で中年のおっさん2人を並べるわけにはいかないってことなんですかね…。一方ドラマ版では伊藤淳史になってます。またしても若い。こちらも性格なんかは原作とはかなり変えてあるようで、私の好きな田口はどこにもいなさそうです。やはり白鳥のようなトリッキーなキャラと比べると、扱いにくいんでしょうか。

興味がありながらも読むのがこんなに遅くなってしまったのは、これまで読んでよかったためしがない"このミス"大賞だってことと、海堂尊さんが朝の情報番組のコメンテーターになっていたため。最近はお見かけしないけど、やっぱり最初は作者の顔がチラついて集中できなかったりしました;
ようやく足を踏み入れたので、続編も一気に読んでいこうと思います!

Trackback [1] | Comment [0] | Category [作家別:か行] | 2010.05.26(Wed) PageTop

『きりこについて』西加奈子

読み始めてまず思ったのは、なんだかえらい本に出会ってしまった…ってこと。

きりこについてきりこについて
(2009/04/29)
西 加奈子

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きりこという、100人中100人が「ぶす」と思うような顔をした女の子の物語です。でも、きりこは自分のことを「めっちゃ可愛いやん」と思っているのです。
幼い頃はそれでもなんとかなっていたのですが、ある時ついに自分がぶすだということに気づいてしまいます。そこからどうやって折り合いをつけていくのか。きりこと周囲の人々の生き方を通して何かが見えてきます。

最初はほんとに「なんだこれ!?」って感じなんです。悪意に満ちたユーモア小説というか、、、おもしろいんだけど、そう思っていいものか暫し悩んでみたり。独特の読点過多かつ珍妙な語り口がだんだんクセになってくる頃には、おもしろいんだから仕方ない、と開き直りましたが。
途中からこの本が本当に伝えたかったことがだんだんと見えてきます。人間は中身が大事、なんて安易にオチがついたりはしません。これまでの登場人物や出来事が、パズルのピースを埋めるように組みあわさっていくのが心地いいです。

最後まで読むとちゃんと納得できるようになっているのですが、多感な年頃だと(特に前半は)読むのがツライかもしれませんね。。賛否両論ありそうですが、私は好きです。
会話がすべて関西弁なんですが、それで救われている部分はあると思います。これが標準語だったら痛々しすぎて読めなかったかも。

それにしても、表紙の猫は一体…?ラムセス2世は黒だし。読むまではこの猫がきりこだと思ってました^^;

Trackback [1] | Comment [0] | Category [作家別:な行] | 2010.05.21(Fri) PageTop


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