[Archive] 2010年08月

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2010年8月に読んだ本

今月読んだ本は7冊でした。

『ホワイトクロウ インディゴの夜』加藤実秋
『バッカーノ!―The Rolling Bootlegs』成田良悟
『児玉清の「あの作家に会いたい」』児玉清
『流星の絆』東野圭吾
『恋する空港 あぽやん2』新野剛志
『WILL』本多孝好
『にょっ記』穂村弘

ベスト1は『WILL』かなぁ。『流星の絆』もおもしろかったのでちょっと迷いましたが。
新しい本を読むのはもちろん楽しいですが、昔読んだ本を読み返すのも好きです。たまにはそういうのも感想書いていきたいですね。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [まとめ] | 2010.08.31(Tue) PageTop

『にょっ記』穂村弘

日記の形式で綴られる癒し系エッセイ。独特のゆる~い空気がくせになります。

にょっ記にょっ記
(2006/03)
穂村 弘

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たまに雑誌で読んでいたエッセイなんですが、もう2冊も本になっていたとは。1冊目が『にょっ記』で2冊目が『にょにょっ記』ってかわいすぎる(笑)
日によって長かったり短かったり、実際にあった出来事だったり妄想だったり。えろ親父くさいのがたまに傷だけど、おもしろいです。「女性百科宝鑑」は特に笑えました。
それにしても天使って??

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:は行] | 2010.08.30(Mon) PageTop

『WILL』本多孝好

葬儀屋の仕事は、死者を眠らせること。

WILLWILL
(2009/10/05)
本多 孝好

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『MOMENT』の続編、7年後の話です。森野の話ということで、タイトルのwillは遺言のことかな、と思ったのですが、少し違いました。もちろんそういう意味も含めているのでしょうけれども。ダブルミーニング、トリプルミーニングないいタイトルです。
前作同様、ミステリ要素のある連作短編となっていますが、最初の話の後日譚をリプライズとして最後に再登場させ、さらに一転させるなど、より凝った作りになっていて楽しめました。

森野は前作に出てきた時は、自分のことも周りのこともよくわかっている大人な印象を受けたのですが、実際のところはそう割り切れてもいなかったよう。葬儀店の社長としていくつもの死に向き合いながらも、11年前の両親の死をいまだ消化しきれておらず、今の自分に折り合いをつけられないでいるのでした。
そんな彼女の元に、様々なトラブルが持ち込まれます。葬儀が終わった後であっても、仏様のためなら労を惜しまない森野。その際に口にするのが先述のセリフなのです。かっこいいですよね。

相変わらずぶっきらぼうで素直じゃない森野がかわいいです。一方の神田君は、のんびりしててちょっと間抜けなところは変わってないけど、格段にいい男になってます。エピローグの二人が微笑ましい。ベタだけどよかった~。
脇役では、古株社員の竹井さんや新入社員の桑田がいい味をだしていました。葬儀屋の話なので終始明るくというわけにはいきませんが、時々くすっと笑えるやり取りがあったりして、このユーモア感覚好きですね。悪ガキをやっつけるエピソードはちょっとはっちゃけすぎでしたけど(^^;

『MOMENT』は死にゆく人の願いを叶える話、『WILL』は死んでしまった人の思いを受け止める話。これで終わってもいいような気もするけど、できればもう1作書いて三部作にしてほしいところです。
今作で森野の内面はよくわかったけれど、神田に関してはまだまだ謎が多いというか。アメリカに行った理由も、わかったようなわからないような感じですし、神田視点だった『MOMENT』でさえ彼自身についてはほとんど描かれていなかったように思うので。
今の神田と森野に辿り着くまでの話を、神田視点で是非読んでみたいです。

余談ですが、本多さんて金城一紀さんとは大学の同窓生なんですね。作家になったきっかけも金城さんだとか。
作家さんたちの交遊関係を知ってにやにやしてしまうオタクな私です(笑)

※8/27追記
本の感想を検索していたら、こちらのページを発見しました。
『MOMENT』文庫版刊行時の特設ページのようですが、ここで『もう一つの「MOMENT」』という書き下ろし小説が読めます。『WILL』で出てきたあのシーンはここで既に書かれていたのですね。

Trackback [1] | Comment [0] | Category [作家別:は行] | 2010.08.26(Thu) PageTop

『恋する空港 あぽやん2』新野剛志

前作とはガラッと変わった装丁がかわいいです。

恋する空港―あぽやん〈2〉恋する空港―あぽやん〈2〉
(2010/06/08)
新野 剛志

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空港勤務の旅行会社社員の奮闘を描くシリーズ第二弾。
情けないことに前作の内容をきれいさっぱり忘れてしまっていて、脇役はおろか主人公の遠藤でさえどんな人物だったか思い出せない始末;たまに過去の出来事にふれられても、そんなこともあったような??としか…。
そんなわけで、最後までノリきれないまま読み終えてしまったのが残念でした。特に1話目を読んだ時点では1話完結だと思っていたので、なんて後味の悪いラストなんだ…とどんよりしてしまった私。実際は連作短編で、いい終わり方でした。

前半は起きる事件が突飛すぎたこともあり、いまいちお仕事小説のおもしろさは感じられなかったのですが、「台風ゲーム」では教祖様の事情を知ってなるほどと思ったり、空港ならでは、旅行会社ならではのトリビアや行動心理を垣間見れてよかったです。
私はあまり旅行をしないのでチェックインが何をするのかもはっきり理解できていないのですが、空港をよく利用する人だったら何倍もおもしろく感じられるんじゃないかと思います。

それにしても、女性ばかりの職場って本当に大変そう…。私は女ですけど女性の集団は苦手;
以前勤めていた会社で、メンバが全員女性というプロジェクトのリーダーをやった時は、さすがにしんどかったです。必要以上に気を遣っちゃって(^^; 私を含めて5人くらいでしたが、特に女性が多い職種でもないので、異様な光景でしたね。女ばっかりで集まってると会議に見えないのはなんなんだろうとか考えてました。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:さ行] | 2010.08.20(Fri) PageTop

『流星の絆』東野圭吾

子供の頃に両親を殺された3人の兄妹。14年後、彼らは詐欺師になっていた。

流星の絆流星の絆
(2008/03/05)
東野 圭吾

商品詳細を見る


ドラマの方を先に観てしまったので、どういう展開になるんだろう?というのはなかったですが、答えあわせをするようにじっくり楽しむことができました。時間が経って印象が薄れていたのもよかったのかもしれません。

幼い兄妹が夜中に流星を観に行くところから始まります。家に戻ってきた彼らが目にしたのは、何者かに殺害された両親。犯人の目星もつかないまま時が過ぎ、時効まであとわずかとなった頃、詐欺グループとして活動していた兄妹3人は、ひょんなことから殺人事件の手がかりを見つけ…、というストーリー。
14年前の殺人事件と、詐欺を生業にしている現在。この二つを軸に物語は進んでいきます。どちらか片方だけでも十分話は膨らみそうなのに、あえて一緒にしてしまったのがこの本のすごいところ。設定だけ聞くと荒唐無稽なように思えますが、読んでみるとすんなりと納得できてしまうのだから不思議です。
殺人事件の真相に迫るというミステリでもあり、主人公たちが詐欺師というノワールものでもあり、兄妹の絆を描いたものでもある、そのバランスが絶妙でした。3人ともクールな考え方を持っているせいか、基本的には淡々と、湿っぽくならないで終わったのもよかったと思います。

実は東野さんの作品、ガリレオシリーズ以外は読む気がしませんでした。かなり昔に長編をいくつか読んで、自分には合わないなぁと感じていたので…。でも、不動の人気を保っておられるだけあって、さすがですね。話の展開を知っているにもかかわらず、最初からぐいぐい惹き付けられ、一気に読んでしまいました。
今後は他の作品も、食わず嫌いしないで読んでみようかなと思ってます。

ちなみに兄妹が冒頭で観に行ったのはペルセウス座流星群なのですが、私がこの本を読み始めたまさにその日(12日)、今晩観られるとニュースでやっていて、あまりの偶然にびっくりしました。しばらく窓の外を眺めていたものの、曇っていて観られず…そこまで一緒じゃなくてもいいのに!


Trackback [4] | Comment [10] | Category [作家別:は行] | 2010.08.16(Mon) PageTop


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