[Archive] 2011年09月


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『髑髏城の七人』

うっかり1週間ほど経ってしまいましたが、青山劇場にて、劇団☆新感線『髑髏城の七人』を観てきました。
なんだかお客さんの雰囲気がいつもと違うような。客演がメインを張るのが当たり前になっている新感線でも、若手人気俳優が揃っているうえ古田新太も橋本じゅんも出ないとなると、客層も違ってくるんでしょう。

7年おきに何度も再演されてきた髑髏城。劇場ロビーでは、これまでの歴代ポスターなどが展示されていて面白かったです。昔の古田さん細いっ!
私が観たことあるのは2004年の『アカドクロ』『アオドクロ』のゲキシネ版。そのあたりと比較もしつつ、2011年版髑髏城の七人(通称ワカドクロ)の感想です(ネタバレ有)。

主人公の捨之介を演じるのは、新感線初参加の小栗旬君。
まず観て思ったのは本当に背が高くて顔ちっちゃいなぁと。メタルさんが怪我で降板してしまったのもあって余計に長身が目立ってました。着流し姿がカッコイイです。
これまでの捨之介とは違い、なんだかマジメっぽい??遊び人風だけど実はいろいろ凄い人っていうのがこれまでの捨之介像だとすれば、今度の捨之介は情に厚くて面倒見がいいところは共通しているものの、もっと不器用で悩み多き若者という印象。
古田新太さんや市川染五郎さんの演じた捨之介と比較したらどうしても腹の据わり方が甘いというか、余裕が感じられないというか・・・まぁこれは先の二人が凄すぎるっていうのもありますし仕方ないですね(^^;
ワカドクロでは設定年齢も若くなっているはずですし、天魔王との一人二役ではなくなったことで捨之介はスーパーヒーローではなく苦悩する一人の人間になったと言われているように、これはこれで正解なんだと思います。カリスマ性は薄れたけど、そのぶん一生懸命で仲間と支えあって強くなるっていう。
ただそうなると、主人公=捨之介っていうのがなんだか違和感あるんですけどね。天魔王とW主演だと思っていたら、最初のタイトル背負って決めるところとかカーテンコールとか一人だったし。小栗君一人だとどうしても迫力が足りないんだなぁ。個人的に、もっと地味な役だったり脇でいい味出してる小栗君が好きなので、余計にそう思うのかも。

森山未來君の天魔王は見事にハマリ役!これまでの王子キャラもよかったけど、こういう狂気じみた役もすごくいいです。未來君ていい意味で自尊心が高いようにみえるので、今回の天魔王も自信満々に演じきっていて、見ていて安心感がありました。
一人二役で仮面をつける必要がないっていうのは大きいです。天魔王の人となりがかなり浮き彫りになった今作。巨悪というよりはワガママな子供が歪んだまま大人になっちゃった、みたいな感じでした。純粋すぎて変な方向に行ってしまった可哀想な人なんだけど、へたに反省したりせず最後まで悪を貫き通していたのが良かった。
天魔王の舞はなんと染五郎さんの振り付けだそうで、パンフレットによると「未來君の大変さが伝わらない、報われない感じで」って依頼だったらしいです(笑)
早乙女太一君演じる蘭兵衛との立ち回りは本当に素敵でした。二人とも動きが綺麗だし、華がありますよね~。一番の見所といってもいいかもしれません。だから最後の捨之介と天魔王の一騎打ちがこれとは対照的に笑いで締めくくる感じだったのは良かったと思いますね。小栗君も頑張っていたけど、やっぱり殺陣はこの二人が群を抜いていたので。

無界屋蘭兵衛はアカ・アオではいまいちピンとこなかったんですが、今回で魅力がわかった気がします。
蘭兵衛って実は一番難しい役じゃないかと思うんです。善か悪かもはっきりしないし、人物描写も多くないし。そんなミステリアスな所も早乙女太一君にぴったりでした。女形ではないんだけど、ちょっとした動きや表情が艶やかで。
ワカでは極楽太夫がかなり強そうなので(笑)頼りにされてるというよりは無界の里を守る同志って感じがしました。

抜かずの兵庫役は勝地涼君。期待通りの突き抜けっぷりで大満足です。こういう役やらせたら上手いですね~。
橋本じゅんさんの兵庫がめちゃくちゃ好きなんですが、勝地君も負けてない。バカ単純で侠気があって太夫一筋でって兵庫のキャラを踏襲しつつ、捨てられた子犬のような”ほっとけない感”もあり・・・子分たちにお世話されてるちょっと情けないアニキでした。
兵庫の殺陣は、武器が鎌だったり、百人斬りのシーンでは贋鉄斎の代わりに刀を研いだりと、一番観客が湧いていた気がしますよ。見ていて楽しかったです。
とりあえず7年後の勝地涼主演「髑髏城で一人」(通称バカドクロ)実現するといいですね(笑)

極楽太夫役は小池栄子ちゃん。肝が据わってて包容力があって頭の回転が速くて、ほんと”姐さん”て感じでした。演技はさほどなんだけど、存在感があるし、その場の空気を作り出すのが上手いんですね。
兵庫との絡みでは、アカでの小柄な坂井真紀ちゃんがいい年してかわいいじゅんさんをあしらう感じがすごく良かったので、今回は年齢も体格も逆に見えるしどうなのかな?と思っていたんですが、姐さん女房も意外と悪くなかったです。
新感線の大ファンてことなので、栄子ちゃんならネタものもいけそうだし、是非また出てほしいです。

沙霧はこれが初舞台の仲里依紗ちゃん。声枯らしてて辛そうでした…。
最初から無界の里にいたのが驚き。このあたりの脚本を変えたのは正直失敗だと思いますね。捨之介との絆に全然説得力がないんですもん。二人が抱き合うシーンは浮いてたなぁ。
捨之介と沙霧の関係って恋愛感情というよりは、頼りがいのある兄と危なっかしくてほっとけない妹みたいなものだと思っていたんですが、今回は年齢差も小さいし恋愛モードでってことなのかしらん。とにかく唐突な感じが否めなかったです。捨之介が沙霧の頭を撫でたりするのも普通ならかなり美味しいシーンなはずなのに残念ながら萌えず。
もともと沙霧みたいなキャラが苦手なので、入り込めないっていうのもあるのかもしれませんが。

贋鉄斎役はなんと高田聖子さん。男役って微妙だなぁと思っていたら、死んだ贋鉄斎の奥さんという設定でした。贋鉄斎はアカもアオもそれぞれ良かったのですが、ワカのマイペースなおばちゃん贋鉄斎もなかなか良かったです。
百人斬りはどうなるのかと思いきや、兵庫に「任せた!」ってあっさりと(笑)この辺の展開かなり雑でしたね。ただでさえ長いから端折らないとしょうがないんだけど。

河野さんの三五は安定の裏切りっぷり(笑)磯野さん演じる磯平もそうだけど、これぞ新感線!という一体感を出してくれる貴重な存在でした。
裏切り役が三五になったので粟根さんは天魔王の懐刀・将監として活躍されていて。でも将監のエピソードはかなり雑だったので、最後とか粟根さんの熱演がなんだか切なかったです(^^;
アカ・アオでは全く好きになれなかった狸穴二郎衛門(予測変換されてびっくり!)はちょっと好感度アップ。でもダンディすぎてタヌキおやじ感はないですね。あとすごいチョイ役だけど服部半蔵が好きです(笑)
天魔七部衆改め六部衆はお馴染みのメンバーで。右近さんとカナコさんは声からして悪役って感じですねー。悪役してるエマさん好きです。川原さん前田さんコンビは、殺陣でちょっともたついた捨之介を親切に待ってあげてたのが印象的(笑)

今回の髑髏城の七人は、天魔王が独り立ちして深みが出た反面、脚本の粗が目立っていたように思います。演技の方は経験の差は感じるものの皆丁寧に演じていて良かったし、瑞々しさはさすが”ワカドクロ”といったところでした。
新感線にしては笑いが少なかったけど、たまにはいいんじゃないでしょうか。このメンバーでいつものノリだと浮いちゃいそうだしね。
あらためてアカドクロ、アオドクロ、あと見たことのない97年版も観たくなりました。ドクロBOX…買うかどうかずっと迷ってます。ワカドクロも入れた新しいBOXが発売されたら買っちゃうかも。


いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人』公式サイト http://www.dokuro2011.com/

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Trackback [0] | Comment [2] | Category [舞台] | 2011.09.23(Fri) PageTop


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