[Archive] 2012年05月


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『現代訳 旅行用心集』八隅蘆菴(著)/桜井正信(監訳)

おそらく江戸時代の旅行者たちのバイブルだったと思われます。

現代訳 旅行用心集現代訳 旅行用心集
(2009/09)
八隅 蘆菴

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本屋で偶然出会った一冊。その名の通り、江戸時代の旅行ガイドの現代語訳です。
私はめったに旅行をしないのでガイドブックの類を読むことも殆どないのですが、ふとこの本に興味を惹かれ…実際に読んでみると読み物としても面白かったです。
この本が出版された江戸末期は、旅行というものが大衆化した頃だそうで、庶民もお伊勢参りなんかを楽しんでいたみたい。今とは違い、時間もかかれば命の危険も伴うものなので、多くの人にとっては一生に一度の一大イベントだったのではないかと想像します。

本の内容はというと、旅をする際に気を付けるべきポイントやアドバイスが箇条書きで示してあります。また、関所の一覧や諸国の温泉の効能を紹介した頁などもあり、かなり実用的。
荷物はなるべく少なくしなさいだとか、前日に出立の準備をしてから寝なさいというような、時代背景が異なっても普遍なアドバイスもあれば、馬や籠についての記述などはこの時代ならではですね。女性が世慣れしていない様子も伝わってきます。
また、そんなことまで?というような事細かい注意事項は、言い回しのせいもあるのでしょうが、どことなく可笑しくて。

一 とりわけ疲れたときには、熱い風呂にいつもより長く入れば、疲れはとれる。ただし入浴中に顔を何度も洗ってはいけない。顔を何度も洗うとのぼせてしまう。

一 旅の連れはせいぜい五、六人程度までがよい。大勢で行くのはよくない。人はそれぞれ考えることが違うから、大勢で長旅をすると、きっとうまくいかない者が出てくるものだ。


諸注意というよりも”旅行あるある”だよなぁと(笑)。
大酒を飲むことについての注意がやたらと多いのも気になるところです。昔の人はお酒の失敗でどれだけ命を落としていたんだか。
船酔いについての項になると急に迷信じみた記述が並んだり、お守りにすると良いという”白澤の図”もかなりのインパクトで笑ってしまいました。

これまた偶然なのですが、ちょうどこの本を読んでいるとき、旅行会社で少しだけ働くことになりました。
昔に比べてはるかに気軽に旅が出来るようになったとはいえ、飛行機や車、ホテルの手配、食事や観光場所の選定など、準備はやはり大変です。それも予定通りに進めばいいけれど、イレギュラーな事態はどうしても発生するものですしね。
色々な国の方を見ましたが、私の印象では予定が狂ってイライラしているのは大抵日本人でした(^^;
この本でも、思い通りにならないことがあっても我慢しなさい、というようなことが書かれてありました。私もイライラしがちな性格なので、今度旅行する際には心に留めておきたいです。

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Tag 実用
Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:や行] | 2012.05.01(Tue) PageTop


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