[Archive] 2013年02月


『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』

新感線☆RX『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』@シアターオーブ
ZIPANG_PUNK.jpg

思えばこのブログで新感線の観劇レビューを書き始めたのは『薔薇とサムライ』がきっかけでした。
あれから3年も経つんですね。その後もゲキシネやDVDで観ているので、あまり実感がないです。

『五右衛門ロック』『薔薇とサムライ』とおおいに盛り上がり、五右衛門シリーズ期待の第3弾!
といいたいところですが、今回の公演はなにかと不安要素が多くてですね。
まず、劇場(シアターオーブ)の評判がとにかく悪い。特に音響に関しては「反響しすぎてまともに聞き取れない」との意見が多数…。こけらおとしの『ウエストサイドストーリー』では気にならなかったのですが、今回は日本語のセリフを聞き取らないといけないので、少し心配でした。
実際に観に行った人の感想を事前にいくつか拝見してみると、おおよそ「無駄な歌が多すぎ!」「春馬はできる子!」「シャルル最高!」って感じみたいで。ほとんどの人が三浦春馬くんを絶賛している一方、蒼井優ちゃんは賛否両論…やや酷評多し…。あとは今作で五右衛門シリーズ完結だとの噂も。
うむむ…どうなんだろう?といつもより心持ち浮き足立って劇場へ。

そわそわしていた理由は他にもあって、実は今回、最前列だったんです。もう、すぐ目の前が舞台!
舞台下に出入りする役者さんたちを間近で見られる & あるシーンではすぐそこに悪役チームが!という非常においしい体験をさせてもらいました。
ただ、正面ではなく上手側だったので、目の前に誰か立つと舞台中央がまったく見えないという…。五右衛門が変装を解くシーンなんて、あれだけあって1回もまともに見れなかったのでした。あと前田慶次郎の馬、邪魔すぎ(笑)
客席に向かってする芝居や歌・ダンスも全部横から見る感じになっちゃってたので、そこはもうゲキシネになってから楽しもうと割りきって、めったに味わえない”近さ”を味わうことにしました。

オープニング、舞台が日本だからかPart1の序盤を彷彿とさせるような雰囲気。五右衛門シリーズらしく、最初からテンション高めでドタバタと進んでいきます。
メインキャストで最初に登場したのは三浦春馬くん演じる心九郎。なんかすごい馴染んでる…!(笑)
今回のテーマソングもすごくカッコイイ曲。ただ、ロック色が強い反面キャッチーさに欠け、過去2作のと違って全く耳に残らず。終演後に思い出そうとしても思い出せませんでした。
どうでもいいセリフまで歌にしすぎとは聞いていたんですが、確かに。歌が多いのは別に構わないけど、あまりにも必然性に欠けるものだと話が間延びするだけなので、もう少し取捨選択してもよかったのでは。
そして音響のせいなのか、歌詞がほとんど聴き取れない!これには参りました。今回はセリフを歌にしているところが多いので、後半あまり話についていけなかったです。まぁ、五右衛門シリーズに関してはストーリーはさほど重要じゃないのでね、さらっと流しましたが。 謎解きのあたり、やたら時間かけてたわりに全然おもしろくなかったもの。。

やはり五右衛門シリーズはこれで最後みたいですね。今後実際どうなるかはわかりませんけど。
だってPart2の時も「これは続編じゃない、一種のパラレルワールドだ」ってかずきさん仰ってたのに、今や思いっきり地続きになっていますしね(^^;
マローネやシャルルが出るのは知っていたけど、まさかPart1のアビラまで引っぱってくるとは。
前2作だけでなく、空飛ぶミニチュア、猫の指人形など、懐かしのネタがこれでもかと盛り込まれていました。最初に見たとき(たしか『レッツゴー!忍法帖』)は爆笑したもんです。でもなぜ今さら??

若干ネガティブな感想が多くなってしまいましたが、観終わった感想としてはやはり大満足♪なのですよ。
以下、キャストごとの感想です。

石川五右衛門(古田新太)
やっぱりカッコイイ!この姿を観たいがために劇場に足を運んだといっても過言ではありません。
力を抜くところは思いっきり抜いて、余裕たっぷりに何でも軽々とこなすところが人を惹きつけてやまないんだろうなぁ。
シリーズタイトル背負った主役として、決めるところは堂々と決める。でも、劇中でも茶化して言っていた通り、若者に花を持たせて一歩ひいているなという感じでした。それができる懐の深さがいいですよね。それでも存在感が薄れることはなく。
謎解きの説明なんかは全部心九郎がやってくれますから、ほんとに何もしてないんですけど(笑)
アンヌのビデオレターに一つ一つ返事していたのがなんだか可愛かったです。

明智心九郎(三浦春馬)
実はこれまでちょっと苦手だった春馬くん。かなり評判がいいようだったので、これは見る目が変わるかもと期待して行ったら、予想以上でした。いや〜すごかった。歌うまいし、ダンスうまいし、なんなのあの爽やかさ!
出番の多さに期待のほどがうかがえます。ほとんどの歌に参加しているし、五右衛門の3倍以上は喋っているかと(^^;
ものすごいカリスマ性が、というわけではないんだけど、器用に何でもさらっとこなすなぁという印象を受けました。まだ22才なんですね。末恐ろしい。
とにかく前半のエセ爽やか探偵姿が「こんな演技も出来るんだ〜」ってすごく驚いたのでした。私の中で今後要注目な俳優さんになりました。

猫の目お銀(蒼井優)
声質のせいもあり歌はたしかにいまひとつ。でもそんなの気にならないくらい、めちゃくちゃ可愛かったです!
特に最初の歌は破壊力抜群。わんわん、にゃんにゃん♪って雪之丞先生…(笑)
小柄な体で元気に動きまわって、終始楽しそうにしていたのが印象的でした。
ちょっとおバカな役というのもそうだけど、あっさり心九郎に惚れちゃうような女の子女の子してる役ってなんだか新鮮です。蒼井優ちゃんの出演舞台を観るのは3度目なんですが、他2作はわりと暗かったので。
お銀の腰帯に猫の顔がついてたのがかわいかった。背中は目だけだけど、腰のはヒゲとかあるの。

シャルル・ド・ボスコーニュ(浦井健治)
前作から引き続き登場のシャルル王子。あいかわらず歌上手いし愛嬌たっぷり、さすがです。
が、役柄的には、正直、いらなかったなぁ…。心九郎とキャラかぶってますし、ただでさえ人数が多い&それぞれに見せ場があって長いですから。クライマックスの見得切りシーン、何故シャルル!?と思わずつっこんでしまいましたよ。前田慶次郎か春来尼の方がまだ納得いくような…。
こんな風な出方じゃなくて、もう五右衛門&シャルル主演で1本やればよかったんじゃないでしょうか(笑)

春来尼(高橋由美子)
さすが準劇団員さん、歌も笑いの取り方もお上手で、本当に上品な高田聖子さん(古田さん談)って感じ。
「年齢は聞くな」なんて自虐ネタまで。アイドル時代を知っているだけに複雑…でも面白い(笑)
小柄だから尼さんの格好もお似合いでしたね。そして衣装が地味な分、睫毛がキラキラで綺麗でした。

前田慶次郎(橋本じゅん)
今回は他にボケキャラが多いため、笑いを取る場面がほとんどなかったのは残念でしたが、そのかわりカッコイイじゅんさんがたくさん見られました。轟天メイクに派手な衣装がよく似合ってます。
五右衛門とは幼馴染だったり、反りが合わない石田三成とも戦では協力し合ったりと、劇団ファンには胸熱。
(余談ですが、またフック船長やるみたいですね!ちょっと観たいけどあの客層はつらいなぁ…)

石田三成(粟根まこと)
生真面目で神経質な感じが粟根さんにぴったりでした。そしてまさか変装した五右衛門をやってくれるなんて。
何か企みがあるわけでもなく、ただひたすらに太閤殿下に忠誠を尽くす役、というのは一見面白みがないように思えますが、私はこの三成けっこう好きでした。
(またまた余談ですが、勇者ヨシヒコでの亀仙人役はビックリでした〜笑)

マローネ(高田聖子)
衣装チェンジが一番多かったんじゃないでしょうか(というか他が少なすぎ?)。エスパーダ役の川原さん、アビラ役の右近さんと一緒に目の前にいることが多かったんですが、近くで見てもお綺麗でした。
猫との絡みがあっさり終わってしまって残念。聖子さんの腹話術好きなのに〜。

蜂ヶ谷善兵衛(村井國夫)
麿さんもそうですが、大御所の方が楽しそうに演じてらっしゃるのを見ると、こちらまで嬉しくなっちゃいます。
あんなアホっぽい自己紹介ソングまで歌って下さって…(笑)
生で拝見するのは初めて(たぶん)でしたが、素敵なおじさまでした。

豊臣秀吉(麿赤兒)
映像でも迫力のある方ですが、生で見るともっとすごいです。
どっしり構えた太閤ではなく、本当に猿のあだ名がぴったりな豊臣秀吉。前田慶次郎や五右衛門を気に入っているのは、自分とどこか似たところがあるからなんだろうな。傾奇者ってやつですね。
Part1と人変わってるやんと思ったら、あれは影武者だったという設定のようです。

観に行ってからだいぶ経ってしまったので、いろいろ間違っていたらすみません;
いつも以上にゲキシネが楽しみです。正面からの眺めを早く観たい!

Trackback [0] | Comment [0] | Category [舞台] | 2013.02.01(Fri) PageTop


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