[Archive] 2014年01月


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七変化音楽劇『有頂天家族』

先週ですが、アトリエ・ダンカン ブロデュース 七変化音楽劇『有頂天家族』を観てきました。
昨年の青春音楽活劇『詭弁 走れメロス』(→感想こちら)が面白かったので、第二弾と聞いて迷わず申し込み。
原作はもちろん森見登美彦さんの同名小説(→感想こちら)。大大大好きなお話なので、どんなふうに舞台化されるのか本当に楽しみでした。

狸・天狗・人間の三つ巴のお話だけに、セットも三段構成。
今回は狸が主人公、しかも変身したりなんだりがあるので、一体どうやるんだろう?と思えば、そうきたか!という意外とシンプルなアイデアでした。シンプルだけどいい演出。
そしてセットで表現できないところは形態模写で。夷川一家を演じた3人は、他に一体何役やってたんでしょう…。

森見節ともいえる非口語体のコムズカシイ言葉をそのまま早口で喋り倒すのは前回同様。この膨大なセリフと段取り(出たり引っ込んだりが本当に多い!)を覚えきった役者さん達に、心から拍手を送りたいです。
二幕もので2時間半もあると知って、長っ!と思ったけれど、原作をここまで端折らずに全部やりきれば、そりゃあ長いよねぇ(苦笑) 合間合間に歌謡ショーもあるわけで。
でも、見どころ満載であっという間でした。

新垣里沙ちゃん演じる、矢三郎の女の子バージョンがめちゃくちゃ可愛かった〜!男勝りな女の子の演技ってあんまり好きじゃないんですけど、全然大丈夫でした。狸のオスが化けてる感がちゃんと出ていてすごいです。
あ、あと、海星のツンデレっぷりをリアルにやられると、すごくムズがゆいんだなって実感(笑)

男矢三郎で主役の武田航平くん。あいかわらず腐れ大学生にしては顔がかわいらしすぎる気もしますが、だんだん阿呆な狸に見えてくるから不思議。笑顔がいいですよね〜本当に楽しそうで。
矢一郎は、かなりイメージ通りでした。あんまりふざけられない役なのでちょっとかわいそう。
矢二郎は、カエルの無理矢理感にやられた。あくまで肩に乗ってる体なのね(笑)
矢四郎は、思ったより背が高くて可愛さは半減したけど、しっぽ可愛かったです。
お母さんは、本当に宝塚出身の方なんですね。さすがの歌声でした。
赤玉先生は、最初ちょっとイメージと違うと思ったけれど…総一郎との会話シーンはやっぱりよかった。
弁天は、さらにイメージと違いましたが…いじめっ子っぷりが清々しくてよかったです。
夷川の3人は…本当にお疲れ様でした(笑)

個人的に最大のツボは、長老たちだったりします。思い出しただけでニヤニヤしてしまう…。
原作でも特に大好きなくだりなのですが、再現率ハンパないです!(笑) これは一見の価値ありですよ。

第三弾はあるのかしら。あるなら次は「恋文の技術」あたりを観てみたいな。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [舞台] | 2014.01.26(Sun) PageTop

『超能力カウンセラー アビー・クーパーの事件簿』ヴィクトリア・ローリー

期待しないで読んだら、意外なほど面白かったです。

超能力カウンセラー アビー・クーパーの事件簿超能力カウンセラー アビー・クーパーの事件簿
(2006/11/28)
ヴィクトリア・ローリー

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予知能力を使ってカウンセラーをしているアビーは31歳おひとり様。白馬の王子様を待ち望んでいるのに、彼女が超能力者だということを知ると男は逃げていってしまう。やっとお見合いサイトで見つけたイイ男、しかし彼は実は刑事さん。せっかく超能力で犯罪の手がかりを教えてあげたのに、「犯人しか知らない情報を知ってるなんて」と私を犯人扱い、あぁ、もう、男って、警察ってどうしていつもこうなの!恋するサイキックのドタバタ事件簿。
(「BOOK」データベースより)


プロのサイキック(超能力者)が主人公で、この安っぽい装丁と表紙。いかにもイロモノ・B級小説という感じなのですが、なかなかの拾い物でした。

連続殺人事件に巻き込まれていくサスペンスと、同じ事件を追う刑事との恋の駆け引きが両方一度に楽しめるストーリーで、そのどちらにも主人公アビーの特殊能力が遺憾なく発揮されています。
超能力を使うなんてチートもいいところですが、すぐに犯人がわかってしまうほど完璧でもなく、また現実主義で証拠がないと動けない警察との兼ね合いから、なかなか真相に辿りつけません。
そのあたりの葛藤を通して、サイキックならではの悩みなんかも伝わってきます。

翻訳も悪くなく、テンポよく読めますし、なによりアビーの言葉の使い方が面白くて。(全編通して彼女の一人称なのです。)
事件の担当刑事であるダッチとの軽口の応酬も楽しい。男女ペアで事件を解決していくような海外TVシリーズが好きな方なら、きっと気に入るはずです。
ダッチが、これまた魅力的なんですよ。海外作品に出てくるヒーローっていまひとつピンとこないことが多いのですが、彼はすごく好みです。あまりにも完璧すぎてロマンス小説くさいのがちょっとあれなんですけども。
他にも個性的なキャラクターが何人も出てきます。その中で特に面白いのが、アビーの姉キャット。彼女の24時間がどんななのか知りたい(笑)

私は霊能とか占いとかスピリチュアルなものに一切興味がなくて、一時期流行ったテレビ番組なんかも見たことがないです。でもフィクションなら案外楽しめるものだなーと思っていたら、訳者あとがきを読んでびっくり。アビーのモデルは作者のヴィクトリア・ローリー自身で、プロのサイキックなんだそうです。

本国では今度12作目が発売されるほどの人気シリーズのようですが、日本では出版の目処が立たなかったのか、これ一冊きり。
見覚えのないレーベルだなと思ったら、マンガ専門の出版社が翻訳小説部門に参入したということらしいです。それでこの表紙なわけね、と納得。小林ユミヲさんが悪いというわけではないけれど、これは売れないだろうな。。。
今もこのレーベルが存在しているのかすら怪しいですし、もう日本で続きが出ることはないでしょうね。シリーズものに手を出すなら、きちんと最後まで責任持ってほしいですよ、ほんとに(怒)
他の出版社が版権を買い直して最新作まで出版してくれると嬉しいんですけども。


Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2014.01.19(Sun) PageTop

2013年に読んだ本

(とっても今さらですが)あけましておめでとうございます。
昨年はメインである本の感想をほとんど書けず、月イチ更新すらできず、停滞気味で失礼しました。
今年もどうぞよろしくお願いします。見捨てないで〜;

ということで、恒例の年間まとめです。
昨年1年間で読んだ本は35冊。(リストは追記に。)
ここ数年はずっとこれくらいの量で落ち着いちゃってますね。もっと読みたい気持ちはあるのですが、なかなかエンジンがかかりません。
そして毎年1冊ずつ選んでいるベスト本はというと、本当に決められなくて困ってます。

感想を書いていない中で印象に残っているのはこのあたり。

『恋文』連城三紀彦
高評価されているのも納得の珠玉の短編集。中田永一が好きな人は読むといいかも。

『ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門』
小説家を目指している人におすすめ。そうでなくても十分面白いです。この人のユーモアセンスはやっぱり好き。

『金星特急』嬉野君
ラノベはやっぱり苦手だけど、それを差し引いても面白かった!外伝が出てるようなので早く読みたいです。

『大はずれ/大あたり殺人事件』クレイグ・ライス
70年以上前に書かれたとは思えない、今読んでも楽しいユーモアミステリ。

『舟を編む』三浦しをん
辞書編纂というテーマがもう大好物。映画は未見ですが、馬締くんは完全に松田龍平くんのイメージです。

『MEMORY』本多孝好
MOMENT、WILLの二人の過去や未来が読めて満足。書きかけの感想があるので、そのうち出すかも。

『ジャンピング・ジェニィ』アントニイ・バークリー
初バークリーでした。うん、たしかにすごいかも。強烈に皮肉のきいたミステリでした。

<時間旅行者の系譜>3部作 ケルスティン・ギア
翻訳YA。タイムトラベルとラブコメがうまくミックスされていて面白かった。

うーん。面白かったな、よかったな、と思っても、文句なしに5つ星!というものがなく、どれも決め手に欠ける…。
今回は該当なしということで、ひっそりと終わりたいと思います。
・・・見捨てないで〜(2回目w)

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [まとめ] | 2014.01.12(Sun) PageTop


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