[Archive] 2014年10月


『ホリデー・イン』坂木司

これを読んだら前の2冊も読み返したくなりました。

ホリデー・インホリデー・イン
(2014/05/27)
坂木 司

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それぞれの夜。それぞれの朝。人気『ホリデー』シリーズから初のスピンアウト短編集。扉を開けて、彼らは出会った―。
(「BOOK」データベースより)


ホリデーシリーズ既刊の感想はこちら。
『ワーキング・ホリデー』
『ウィンター・ホリデー』

最初の4編(ジャスミン、大東、雪夜、ナナ)は、彼らのちょっと意外な一面が見れて、キャラクターの深みが増した気がします。
ナナの話は、話し口調なのがちょっと苦手でしたが…。
その後どうなったか気になるような終わり方はわざとなのかな。

進のと最後のジャスミンの話は、シリーズ本編の裏話になっていて、このシリーズのファンには嬉しい!
ただ、大和の写真を見つけてから店に会いに来るまでの流れが『ワーキング・ホリデー』に書かれているのと全然違うんです。

写真は母子手帳の「お父さん」のページに挟んであった
→ ケースの中に封筒があった

お母さんは最初は誤魔化していて、祖父母に問い詰めた
→ わりとすぐに認めた?

大和の実家に電話したのは進
→ 由希子が電話した

いくらなんでも矛盾しすぎですよね?
雑誌掲載の時も気になっていて、単行本化で修正が入るかと思ったらそのままでした。
誰も気付かなかったとは思えないのだけど、なんでだろう…。

映画は観ていません。吉本だしEXILEだしでなんだか観る気がしなくて。
でも評判はわりとよさそうなんですよね。
原作とは別物として(なんといってもジャスミン役がゴリですから)観てみるのもいいかもしれないなぁとあとがきを読んで思いました。

Trackback [1] | Comment [1] | Category [作家別:さ行] | 2014.10.26(Sun) PageTop

『ハリー・クバート事件』ジョエル・ディケール

読み出したら止まらないと聞き、たっぷり時間をとって読みました。

ハリー・クバート事件 上ハリー・クバート事件 上
(2014/07/30)
ジョエル・ディケール

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ハリー・クバート事件 下ハリー・クバート事件 下
(2014/07/30)
ジョエル・ディケール

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デビュー作が大ヒットして一躍ベストセラー作家となった新人マーカスは第2作の執筆に行き詰まっていた。そんなとき、頼りにしていた大学の恩師で国民的作家のハリー・クバートが、少女殺害事件の容疑者となる。33年前の失踪した美少女ノラの白骨死体が彼の家の庭から発見されたのだ!マーカスは、師の無実を証明すべく事件について調べはじめる。全欧州で200万部のメガセラーとなった若きスイス人作家ディケールの傑作ミステリ。
(「BOOK」データベースより)


とにかく評判が良くって、これはがっかりする覚悟をしておいたほうがいいなと思ったくらい(笑)
そして実際読んでみてどうだったかというと。
面白かった!!

ミステリなので詳しい感想を書けないのが残念です。
話が二転三転するなんていうのはよくあるけれど、ここまでやるかっていう。作者はもう変態じゃないかと(笑)
読めば読むほど謎が増えていくので、本当にちゃんと終わるのかと不安になりますが、大丈夫です。
読者を驚かすためだけの無理矢理な展開というわけでもなく、意外と丁寧に伏線が張られていたり。
ちなみに章番号がカウントダウンになっているので、メメント方式か?と疑ったけど違った…。

単に事件の真相を解きほぐすだけでなく、師弟間の友情だったり、田舎町の人間関係だったり、作家という職業についてだったり、いろんな要素がつめ込まれています。
それらが事件に関係することもあれば、ないこともある。ごった煮状態のわりにそこまで混乱しないのは、一人一人のキャラが立っているからでしょうか。
どうでもいいような文章がだらだらと続いたりと欠点もあるのですが、不思議と飽きさせないのですよね。
どうでもいい最たるものといえば、マーカス母との会話。笑えるけどとにかくうざい!(笑)

ハリーとマーカスの友情がすごくいいです。深みにはまったマーカスにハリーがかける言葉も、ハリーを必死で救おうとするマーカスの姿も。
そしてハリー以外に友達がいないと言い切っていたマーカスだけど、ガロウッドとは日を増すごとにいいコンビになってきて、最後はほっこりしてしまいました。序盤の仲悪い頃のやり取りも大好き。

読んでいる最中から、映像化に向いていそうだなと思っていましたが、やはり映画化しそうな感じですね。
映画化権はワーナーが取得している模様。ロン・ハワード監督ね…なるほど。
私はクリント・イーストウッド監督はどうかなと思いながら読んでいたんですが。

四六判で上下巻なのでそこそこボリュームがありますが、是非2冊そろえてから一息でどうぞ。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2014.10.23(Thu) PageTop


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