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『ロード&ゴー』日明恩

前代未聞の救急車ジャック事件が発生。犯人の目的とは?

ロード&ゴーロード&ゴー
(2009/10/21)
日明 恩

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ポップな装丁も影響して、てっきり救急隊の日常を描いた普通のお仕事小説だと思っていた私(^^; なので突然救急車がジャックされたときは、かなり驚きました。
救急車に乗っていたのは、機関員(運転手)の生田、救急救命士の森、救急隊長の筒井の3名。犯人に次々と目的地まで走らされながら、一人も犠牲者を出したくないと細部まで神経を遣っている様がひしひしと伝わってきます。
犯行に至った経緯にいまいち説得力がないなぁというのと、犯行自体が尻すぼみに終わっているのがちょっと残念でしたが(身代金は結局なんだったんだ…)、救急のあり方とは、なんてことを考えさせられる話でもありました。

とはいえ、エンターテインメント小説です。走りつづける救急車を舞台しているだけにスピード感がありますし、なにより登場人物がみんな魅力的。
運転技術は抜群だけどガサツで口の悪い生田は、元暴走族で愛妻家でもあり…ってあまりにも設定がおいしすぎるのですが(笑)悔しいけど惚れました。めちゃくちゃかっこいいです。まぁでも生田を賞賛する描写はちょっと多すぎでしたね…。
真面目な委員長タイプのモリエリちゃんも好きでした。最初は頭でっかちで融通の利かなかったのが、だんだん生田に感化されてきて、でもやっぱり真面目なところがイイ。
いつも人を思いやっている筒井もよかったですし、常に冷静沈着な鬼平も格好よかった。無線マニアからコマンダーなんて呼ばれちゃってるのがウケました。

スリリングな展開の合間に、テレビ局で燻っている青年の話と、母親との関係に悩む女子高生の話が時々出てきます。前者は正直いらなかった気もするのですが(この話では完全に悪役に見えるマスコミも、いろいろ苦労してるってことが言いたかったのかな?)、後者の女子高生・真琴の話はなかなかよかったです。

消防隊や救急隊の仕事って、知っているようでいて意外と知らないことだらけです。そもそも消防隊と救急隊の関係もよくわかっていなかったり…。機関員という運転専門の人がいるだとか、救急車に乗るのは3名だけだとか、いろいろと勉強になりました。
こういうサスペンス仕立てじゃなくて、最初に勘違いしたみたいに普通のお仕事小説でもよかったな、と思ったりも。モリエリちゃんのその後とか、生田と妻の結婚に至るまでの話とか、ぜひ読んでみたいです。

この本単体で読んでもまったく問題はありませんでしたが、生田はもともと別のシリーズの脇役だったようです。妙に関係ない人の名前が次々出てくるなぁと思っていたら、そういうことかと納得。それらを読む楽しみができて、嬉しい驚きでした。
ついでに言うと日明恩(たちもり めぐみ)さんて『それでも、警官は微笑う』の方だったんですね。一時期けっこう平積みされていて気になってたんです。お名前の読み方もわかったことだし、今後チェックしていきたいと思います。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:た行] | 2010.10.25(Mon) PageTop

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