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『あるキング』伊坂幸太郎

野球界の王となるべくして生まれてきた、一人の男の物語。

あるキングあるキング
(2009/08/26)
伊坂 幸太郎

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最弱プロ野球チーム「仙醍キングス」の熱狂的なファンである両親に育てられた、王求(おうく)。王求が野球をはじめるのも、すぐに才能が開花するのも、両親からすれば当然のことなのでした。なぜならプロ野球選手として仙醍キングスに入団し、雪辱を果たすのが彼の宿命だから。
王求が生まれた日の出来事から始まり、章を追うごとに1~3才ずつ成長していく、伝記風フィクションといったところです。

両親のあまりの執着ぶりがジワジワと怖くなっていく前半はわりとおもしろく読めたのですが、後半は失速してしまいました。
何かありそうな登場人物が何人も出てくるのに、いまいち活かしきれていない気がするのですよね。「彼は後々大きく関わってくる」云々と書かれてあるのが原因かもしれませんが。伊坂作品の大きな魅力の一つは、ふとしたところに伏線が張られてあって、それらを鮮やかに回収する手腕にある、と思っているので、今回それがなかったのが残念でした。
また、王(あるいは天才)であることの苦悩を描こうとしているように見えて、実際はあまり伝わってこなかったのも残念。それは王求の思考がほとんど明かされないせいなのですが、あくまでも”自伝”ではなく”伝記”だから仕方ないということなのかもしれません。

個人的な反省点としては、事前に『マクベス』を読んでおくべきだった!ということ。シェイクスピアは好きなんですが、悲劇は好きでないので『マクベス』は未読なのです…。
王求=マクベス、両親=マクベス夫人、というくらいしかわからなくて、読んでいればもっと楽しめたんだろうなぁと。

それにしても、伊坂さんの本を読んだのは(アンソロジーを除けば)かなり久しぶりです。
好きな作家を聞かれれば1番か2番には名前を挙げていたくらいだったのですが、『モダンタイムス』がどうもダメで、さらには作風が変わったらしいとの噂も聞こえてきて、最近はすっかり足が遠のいてしまっていたのでした。ただファン根性で新刊が出たら買ってはいたので、完全に積読状態(^^;
これはいかんと一念発起して、やっと読み始めました。本当は『オー!ファーザー』か『バイバイ、ブラックバード』を読みたかったのですが、とりあえず刊行順に。次は孫悟空か…なるべく早く読もう。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:あ行] | 2010.11.25(Thu) PageTop

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