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『海の底』有川浩

お正月休みの最終日、現実逃避したくて読む本を探していたら、これがあったのを思い出して一気にテンションあがりました。

海の底海の底
(2005/06)
有川 浩

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怪獣(?)パニックものと聞いていたので、どんなものかと不安半分だったのですが、内(潜水艦に閉じ込められた子供達+若い士官)と外(謎の甲殻類と戦う男達)を交互に描いていて、見事にどちらもおもしろい!出発点こそSFでも、それを受けて繰り広げられるのはあくまで人間ドラマなのです。

生きるか死ぬかって時に、プライドだの建前だの派閥だの言っている場合か、と思ってしまいがちですが、実際は社会の中で生きている以上は簡単に捨てられるものではないのですよね。
逃げ込んだ潜水艦からいつ出られるかもわからない状況で子供達が抱えるのは、生死とは関係ない、でも切実な問題。警備の範囲を超えた活動を強いられ負傷者が増えていく一方の警察と、圧倒的な火器を持ちながらも法律に縛られて手を出せない自衛隊…国が自衛隊の出動を決断すればすぐに解決するのに、そうできないのは政治的な問題があるから。
死を実感している現場の人間からしてみれば、そんな場合じゃないだろうと言いたくなっても仕方がないと思うのですが、真剣に子供達の事情を案じてあげたり、そういう国の人間だと割り切って最善策を講じる姿が本当にかっこいいです。

有川作品ですから当然乙女の妄想を刺激するあまあまエピソードも。
私は後日譚を含む『クジラの彼』を先に読んでいたので、これがああなるのね~とにやにやしながら読んでしまいました。「はじめまして」って何のこと?と思っていたけど、やっと意味がつながりましたよ。やるなぁ望。
普段は異端児でも有事の際に動ける男って問答無用でかっこいいですよね。ちなみに私は冬原・夏木コンビよりも明石が好みです(笑)

そういえば、冬原と夏木はこの時22,23歳くらいのはずなんですが、それにしては大人ですよねぇ。何歳から入隊しているのかわかりませんが、見習いのわりに仕事が的確ですし。
あと、『クジラの彼』を読んでからこれを読むまでの間になぜか私の中で「冬原は寡黙で女慣れしていないタイプ」と誤解されていたんですが、読み返すと「人あたりが良くて世渡り上手」ってちゃんと書いてありました…。なんで勘違いしたんだろ。

『クジラの彼』の方も感想を追記したので、よろしければそちらも読んでみてくださいね。

Trackback [5] | Comment [6] | Category [作家別:あ行] | 2009.01.11(Sun) PageTop

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Comment

おぉ!

明石が好きだとはまたツウ好みな
チョイスですね(笑)
一気に読めるおもしろい作品って
なかなか出会えないので、
こういう作品に巡り合えると
ものすごく得した気分になりますよね♪

2009.01.11(Sun) 13:20 | BEE [URL] | 編集 | ▲PageTop

BEEさん、TBありがとうございます。
本当にそうですよね!
けっこうボリュームあるのに、おもしろくてついつい一気読みしちゃいました。

2009.01.11(Sun) 14:03 | croco [URL] | 編集 | ▲PageTop

男たちと子供たちの戦い。
読み応えのあるドラマでしたね。
生々しく感じられたので、
しばらくエビが食べられなくなりました(笑)。
まだまだ薄味でしたが、
恋の甘さもよかったです。

2009.01.13(Tue) 03:32 | 藍色 [URL] | 編集 | ▲PageTop

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2009.01.13(Tue) 03:37 | [] | 編集 | ▲PageTop

藍色さん
あ、私は読んだその日に普通に食べちゃったかも…(笑)
エビというよりザリガニのイメージだったからでしょうか。もしくは自分で思っているより図太いのかもしれません。(おそらく後者)
#TBの件、失礼しました!

2009.01.13(Tue) 23:44 | croco [URL] | 編集 | ▲PageTop

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2009.01.14(Wed) 02:00 | [] | 編集 | ▲PageTop

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