[Category] 作家別:海外

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『ローレンス・ブロック傑作集〈1〉おかしなことを聞くね』ローレンス・ブロック

ブラックだけどユーモアもたっぷり。

ローレンス・ブロック傑作集〈1〉おかしなことを聞くね (ハヤカワ・ミステリ文庫)ローレンス・ブロック傑作集〈1〉おかしなことを聞くね (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1992/12)
ローレンス ブロック

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娯楽小説の名手ローレンス・ブロックの短篇集です。以前にご紹介した〈泥棒バーニイシリーズ〉の短編が収められていると聞いて、読んでみました。
全部で18編、掌編と言えるような短いものもあり、ちょっとした空き時間に読むのに丁度よかったです。
ミステリというにはやや中途半端なのですが、話がおもしろいのでサクサク読めます。ストーリーテラーとして評価が高いのも頷けますね。ほとんどが殺人事件絡みですし、ブラックテイストなものも多いので、人によって好き嫌いは分かれそうですが…。
私は「あいつが死んだら」「おかしなことを聞くね」あたりが面白いと思いました。

バーニイが登場するのは「夜の泥棒のように」です。
主人公はバーニイではなく、ゲスト出演(?)だったのですが、お馴染みのスマートな動作やユーモアに富んだ会話センスににんまりしてしまいました。女性に弱いのも相変わらず。器用なくせに肝心なところでポカをやるバーニイは本当に愛すべきキャラクターです。
その他にもブロック作品で最も有名な〈マット・スカダーシリーズ〉にあたる一編が収録されていました。こちらのシリーズは未読なので、スカダーの人物像がうまく掴みきれなかったのは残念。暗いだろうなぁと思ったらやっぱり暗かったってくらい(^^;

バーニイシリーズの短編は他にもいくつかあるそうなので、追いかけていきたいと思います。


Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2011.07.19(Tue) PageTop

『文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉』ジャスパー・フォード

慌ただしい新婚生活を送るサーズデイに最大の危機が。

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉文学刑事サーズデイ・ネクスト〈2〉さらば、大鴉
(2004/09)
ジャスパー フォード

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前作以上に盛り上がるまでの過程が長いため何度か挫けそうになりましたが、どれも必要なエピソードのはずと自分に言い聞かせて読み進めました。しんどかっただけに後半で一気に真相が明らかになっていく爽快感は格別です。
このシリーズのスケールの大きさは認識していたつもりですが、今回で新たに投入された設定の数々は予想を上回るものでした。あまりにも大風呂敷を広げすぎて興醒めしてしまうのでは…という心配も杞憂に終わり、この不思議な世界をたっぷり楽しむことができました。

翻訳物なので仕方ないとはいえ、登場人物の話し方に違和感を感じるところがあるのがちょっと残念でしたが。副題も意味が通っていないですし。
こういう言葉遊びの多いものなんかは特に、原著で読んだら何倍も楽しめるのでしょうけどね。語学力の無さが悲しいです。。

物語の中に出てくる本の内容は知らなくても何とかついてはいけますが、『大いなる遺産』と『審判』は知っているとかなり面白いのではないかと思います。私は例のごとく未読でしたが…。役を演じていない時のミス・ハヴィシャムはかなり強烈なキャラクターだったので、ぜひオン/オフのギャップを見てみたいです。
新キャラのコーディーリアは”牛乳を腐らすほど服装のセンスが悪い”って設定が(笑)相棒ボーデンの天然っぷりも磨きがかかっておもしろいし、スパイクの彼女とのエピソードも笑わせてもらいました。

前作で未回収だった伏線はそのままだし(もはや回収はないのかも?)、サーズデイにとっての最大の問題は解決しないままだし、どうなっちゃうの!?というところで以下続刊。
すぐにでも続きを読みたいところですが、3作目は翻訳が出ているものの単行本はなく文庫版のみ、さらに4作目は未翻訳…と不安要素がたっぷり。
なんとなくヴィレッジブックスって簡単に打ち切ったりしそうだし…。出版社や訳者が変わってもいいから続き出してほしいところ。(株)魔法製作所シリーズを本国に先駆けて刊行した東京創元社のような心意気を!

Trackback [0] | Comment [2] | Category [作家別:海外] | 2011.05.09(Mon) PageTop

『文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!』ジャスパー・フォード

メタ文学+SF+刑事モノというありそうでなかった痛快ジェットコースター小説。

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!
(2003/10)
ジャスパー フォード

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物語の舞台は1985年のイギリス。ただし、歴史や文明の発達の仕方がちょっと違います。クリミア戦争が今なお続いていたり、遺伝子操作で生まれたドードーが人気のペットだったり、ジェット機の代わりに飛行船が飛んでいたり、『ジェイン・エア』がハッピーエンドでなかったり。
警察とは別に特殊事件を専門的に扱う特別捜査機関(スペックオプス)があり、主人公サーズデイ・ネクストはそこの文学刑事局(リテラテックス)に務めています。ちなみにスペックオプスには時間警備隊(クロノガード)なんて部署もあったりします。
ディケンズの直筆原稿が何者かに盗まれたところから、二次元と三次元、さらに四次元もが交差する複雑な事件が始まっていきます。

序盤は世界観を理解するのが大変で、なかなか物語に入っていけなかったのですが、話が進むにつれて加速度的に面白くなっていき、後半はイッキ読み。
英文学に詳しくなくても大丈夫です。私自身、作家名くらいは聞いたことがあるものの知らない作品ばかりで、最初はどうしようかと思いました。でも作中でざっと説明はされますし、いざとなればネット上にあらすじや解説がありますから(ただし『ジェイン・エア』は結末が異なる設定なので要注意ですが)。あとは、訳者あとがきを先に読むと設定を理解しやすいかもしれません。
主な登場作品としてあげられているもの以外にも、文学にまつわる小ネタやお遊びがたっぷりあるようなので、わかる人が読めばかなり面白いはず。残念ながら私はほとんどわかりませんでしたが(^^;

舞台設定もさることながら、キャラクターもとってもユニークなんです。敵味方どちらも変人率高し(笑)
サーズデイは元警察官でクリミア戦争での戦闘経験もあるタフな女性ですが、10年前に別れた恋人を忘れられないなんて弱気な一面も持っています。
元クロノガードであるサーズデイの父親は、時間を自由に移動できるという凄い能力の持ち主ですが、空気を読めないのが玉に瑕。事件の引き金となる発明をしたマイクロフト叔父さんもかなりいい味出してます。変な発明品の数々もおもしろかったなー。
私はサーズデイの上司ヴィクターがお気に入りでした。

これ映画化しても絶対おもしろいと思いますね。文学がテーマってマニアックだから難しいかな??
ともかく『ジェイン・エア』を読んでみたくなりました。正直ストーリー自体にはあまり興味をそそられないのですが、このシーンの裏ではあんなことが…とか考えるのが楽しそう。

シリーズ3冊目まで出ているようです。
今巻で回収されなかった伏線もあったので、早く続きを読まなくちゃ!

Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2011.04.14(Thu) PageTop

『スーパーヒーローの秘密』シャンナ・スウェンドソン

スーパー魔法使いオーウェンの最大のピンチに、孤軍奮闘するケイティ。謎の黒幕の正体もついに明かされる!

スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)
(2010/12/11)
シャンナ・スウェンドソン

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こちらの記事でいち早くお知らせした(株)魔法製作所シリーズ待望の第五弾です。
本国では出版できず日本オリジナル書き下ろしとなった本作、作者が自棄になって無理やり終わらせたりしたらどうしよう、と少なからず心配していたのですが、杞憂どころか期待を裏切らないおもしろさでした!

久しぶりにニューヨークに戻り、MSIに復帰すべく通勤電車に乗り込んだケイティが目撃したのは、魔法が犯罪に利用されている不穏な光景。スペルワークスがまたもや何かを企んでいることに気付きます。
スペルワークスの顔だったイドリスを捕まえても、バックに強力な黒幕がいるかぎり平穏な日々は訪れません。なんとか黒幕の正体を探ろうとするケイティ達に、思いもよらない逆境が待ち受けているのでした。

シリーズ中で最もシリアスな展開です。いつになくヘタレなオーウェン(彼の気持ちを考えれば仕方ないとも思えますが)を鼓舞するケイティが男前!オーウェンの義父母が秘めてきた思いを吐露する場面も感動的でした。
とはいえ、まったく笑いがないかというと、そんなことはなく。
ある事情によりケイティ、オーウェン、マーリン、イーサンの4人でホテルに泊まることになるのですが、ここでのケイティの受難の数々がもう、可笑しくって仕方ありません。謎のアイテムに興味津々なマーリンも笑えます。
また、ケイティの友人たちの活躍ぶりには脱帽です。チャーリーズ・エンジェルズ気取りのジェンマとマルシアに、田舎を飛び出してきた幼なじみのニタも加わって、どんなに悪い魔法使いでも彼女達にはかなわないんじゃないかと思えるほど。特にニタと同僚達は一体何を想定して訓練してたんでしょう(笑)
ニタ関係でもう一つ。例のロックバンドを見かけたと言ったとき、最初はポカンとしてしまったのですが、すぐに何のことかわかって大爆笑しました。こういう細かいネタをひっぱってくる作者のセンス、大好きです。

ケイティの新しいアシスタントは「いるいる、こんな娘」という感じで、あいかわらずキャラクター造形がうまいです。指示さえ出せば一生懸命働くし、決して悪い子じゃないんだけど…っていう。そんな彼女も最後はちゃんと役に立ってましたね。
同じく初登場の前社長ラムジーは、本から香水がぷんぷん臭ってきそうな(笑)私の脳内キャスティングは草刈正雄でした(笑)

タイトルにあるスーパーヒーローは当然オーウェンのことだと思っていたのですが、かつて世界を救った昔のスーパーヒーローのことでもあるのですよね。
ひとつ前の4作目までで起承転結と書いたのですが、本当の”結”はこちらでした。今回で謎は全て明らかになりましたし、これで終わってもいい気はしますが、ファンとしてはさらにその続きが読みたいところ。
ケイティ達のさらなる活躍を期待します!

(株)魔法製作所シリーズ既刊の感想はこちらです↓
『ニューヨークの魔法使い』
『赤い靴の誘惑』
『おせっかいなゴッドマザー』
『コブの怪しい魔法使い』


Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2011.02.15(Tue) PageTop

『マクベス(研究者シェイクスピア・コレクション7)』シェイクスピア

きれいはきたない、きたないはきれい。

マクベス (研究社 シェイクスピア・コレクション 第7巻)マクベス (研究社 シェイクスピア・コレクション 第7巻)
(2010/04/23)
大場 建治

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三人の魔女の言葉をきっかけに出世欲に取り憑かれてしまったマクベス。最初は乗り気でなかったマクベスも、妻に焚き付けられ、ついに王の暗殺に手を染めてしまいます。その後も自分の立場を脅かす者を手にかけ、最後は魔女の言葉を過信しすぎて破滅する羽目に。

あらすじは知っているものの実はきちんと読んだことがなかったので、今回チャレンジしてみました。
シェイクスピア四大悲劇の一つです。冒頭のセリフが超有名ですね。それ以外にも詩的なフレーズがたくさん出てきます。
戯曲ということもありマクベスの心境の変化がかなり唐突に感じてしまうのですが、葛藤するセリフもありますし、実際に演じているのを見たらたぶん気にならないのかな。
一つ疑問だったのが、バンクォーの子孫が王になるという予言。てっきり最後に息子のフリーアンスが仇を取るのかと思ったらそのまま終わってしまい、あれ?ってなりました。さっき調べてみたら、マルカムの子孫とフリーアンスの子孫が結婚するということみたいです。

せっかく読んだので、舞台や映画も観てみたいです。どれが有名なんだろう?
ちなみに新感線の「メタルマクベス」は舞台観に行ってます(が、あんまり覚えてない…DVD買うかずっと迷ってます)。

今年中になんとかあと1冊!

Tag 悲劇
Trackback [0] | Comment [0] | Category [作家別:海外] | 2010.12.27(Mon) PageTop


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